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セルジュ・ルタンス

【セルジュ ルタンス】レーヌドゥヴェール(クリストファー・シェルドレイク)

セルジュ・ルタンス
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レーヌドゥヴェール

原名:Laine de Verre
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/8,800円、100ml/14,300円

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ウールのコートの上に舞い落ちる雪

©Serge Lutens

セルジュ・ルタンスの中で最も安い価格帯のエントリー・ラインが「ルタンスの水(ロー)」シリーズです。その第三章として2014年に発売されたのが「レーヌドゥヴェール(ガラスのウール)」です。

ガラスのウール=グラスウールとは、グラスファイバーの一種であり、断熱材として使用されるものです。そんな変わった名を持つこの香りは、アルデハイドが呼び覚ますメタルと、カシュメランが呼び覚ますカシミアという相反する香りが肌の上で生み出す奇跡を売りにした香りです。

しかし、ここで私たちはこの〝相反する〟というキーワードが、実にウンザリするほど色々なフレグランスに使用されていることをよく知っています。

それはまるで、ある香りに大した特色がない時のおまじないのように、乱発され、魂を剥ぎ取られた言葉になっています。そして、ご他聞に漏れず、この香りの、〝相反する〟の使われ方も、その手の使い方なのです。

この香りの真実の姿は、以下のものである。

メタリックは水が氷点下に達した雪を思い起こさせ、ウールはそんな雪が接触し、温かい水になる感触を思い起こさせる。実際のところ、この香りは、相反する香りではなく、ひとつの物体が氷から水へ変わる過程を感じさせる香りなのです。

それはまるで女性の中から男性が現れる(または男性の中から女性が現れる)瞬間のようでもあるのです。

雪の冷たさが、水の温かさに変わる「自然の不思議」を香りで表現した「セルジュ・ルタンスの雪国」の香りなのです。

ほのかにローズが香るこの氷結ローズの香りは、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。

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香水データ

香水名:レーヌドゥヴェール
原名:Laine de Verre
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/8,800円、100ml/14,300円


シングルノート:アルデハイド、柑橘類、ホワイトムスク、カシュメラン、香辛料