80年代の空気=リゾート・エレガンス
マグダ・ルック2 ノースリーブ・ワンピース
- 白のノースリーブ・ワンピース、Vネック、フロントにクルミボタンが連なる
- 茶色のレザー太ベルト、タッセル付き
- 茶色のハイヒールサンダル
- カチューシャ
ほんの一瞬しか登場しないのですが、このスタイルこそが、まさに80年代の空気を感じさせるリゾート・エレガンス・ルックなのです。
フレアスカートのポケットに手を突っ込んで、リゾート地を優雅に歩くイメージは、間違いなく『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーンが演じたアン王女の休日スタイルから派生した流れです。80年代、世界は資本主義の豊かさを享受していました。そして、そんな時代には、白色がトレンドカラーになるのです。
ボンドガールが最も輝く設定=カジノシーン
マグダ・ルック3 ブラック・レースドレス
- ブラック・レースドレス、ロングスリーブ、ラウンドネック
- ブラックレースショートガウンをレイヤード
- ブラックベルト、オクトパスのバックル
- ブラッククラッチ
恐らくモード・アダムスが演じたオクトパシーよりも、彼女の方が、メイン・ボンドガールに相応しく見えるのは、カジノシーンにおけるドレスアップするシーンの存在ゆえでしょう。
後にドルチエ&ガッバーナが進化させるレースドレスの原型をここで少し見ることが出来ます。
『オクトパシー』のアイコニックシーン
マグダ・ルック4 パープル・サリー
- パープルのサリー服
- シルバーのストラップド・ハイヒールサンダル
クリスティナ・ウェイボーン自身がほとんど演じたというバルコニーからサリーを使って後転して落下するシーンは、ボンドガール史のひとつのハイライトとも言えるアイコニックなシーンです。