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ジェーン・シーモア3 『007 死ぬのは奴らだ』5(3ページ)

ボンド ガール
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胸の谷間を全開で見せつけるソリテア。

「俺が処女を頂く予定だったのに!」とミスター・ビッグに叱られるソリテア。イマイチ分からないこの二人の関係。

それにしても、思いっきり寄せてる感がご愛嬌のソリテアの胸の谷間。

しかし、ジェーン・シーモアという人はどんなファッションでもさらりと着こなす恐るべき人。

ソリテア、JB、ミスター・ビッグ、ティー・ヒー。

イヤリング、チョーカーもとても素晴らしい。

よく見ると胸の谷間の下にバタフライあり。

ジュリー・ハリスのデザイン画。

ソリテア・ルック10 バタフライ・ジャンプスーツ
  • イエローと黄土色ベースのデコルテ・ジャンプスーツ、プランジングネックラインに、バタフライのスパンコールアップリケ、ペザントスリーブ
  • ゴールドのチョーカー
  • 渦巻きイヤリング

そして、最後にセクシーな胸の谷間を強調した派手なジャンプスーツが登場します。ソリテアのタロット・ファッションは、どれも色使いが鮮やかで、タイムレスなクールさに包まれています。ド派手なだけになりがちな配色を、見事にモードに落とし込んでいる所が、ジュリー・ハリスというコスチューム・デザイナーの天才性と言えるでしょう。

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そして、ヒッピー風ホワイトドレスが登場する。

オールブラックの暗殺者スタイルのボンドと、オールホワイトの天使スタイルのソリテアちゃんの対比。

ボンドとソリテア、危機一髪!白いドレスには、ゴールドのアクセサリーを合わせるべしという鉄則。

70年代ストレートが抜群に似合うソリテア(というかどんなヘアスタイルでも似合う人)。

ギリシア神話風のドレス。

それにしても、すごい拘束の仕方。

ソリテア・ルック11 リトル・ホワイト・ドレス
  • リトル・ホワイト・ドレス、ホワイトシルクとスラッシュ・レース・スリーブ、Vネックライン、
  • 銀のサンダル
  • ゴールド・ペンダント・ネックレス

本作の衣装を担当したジュリー・ハリスが最も気に入っているドレスが、こちらです。「私はタダでも、ボンドムービーのコスチュームは一度やっておきたかったの」と言う彼女は、1965年に『ダーリング』でアカデミー衣装デザイン賞(白黒部門)を受賞しています。そんな彼女が真価を発揮したドレスがこちらです。セア・ポーター的なヒッピー・スタイルのウエディングガウン風とも言えます(しかし、洞窟の中を駆け回り、カタンガのひでぶ~死体直撃したにも関わらず純白のままのソリテア・・・恐るべき召喚士)。

ブラック・パワーとオカルトチックな不思議なムードを反映したソリテア・ファッションは、あらゆる価値観が混迷を極めている21世紀においてこそ再評価されるに相応しいでしょう。