究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
グッチ

【グッチ】グッチ ギルティ アブソリュート プールオム(アルベルト・モリヤス)

グッチ
©GUCCI
この記事は約5分で読めます。

グッチ ギルティ アブソリュート プールオム

原名:Gucci Guilty Absolute
種類:オード・パルファム
ブランド:グッチ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2017年
対象性別:男性
価格:50ml/13,200円、90ml/18,260円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

スポンサーリンク

アレッサンドロ・ミケーレのグッチ・ギルティ

©GUCCI

アルベルトよ、この匂いを嗅いでしまうと、たとえどこに居ようとも、グッチの革工房に瞬間移動するような香りを作っておくれ。

アレッサンドロ・ミケーレからアルベルト・モリヤスへの提案

「グッチ ギルティ アブソリュート プールオム」は、2015年にグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレが2017年にはじめてプロデュースしたフレグランスでした。

それは2010年から発売されている『グッチ・ギルティ』の第七弾として、ロマンティック・ルネッサンスを発動中のネオグッチ帝国がイメージする「自由な男性像」を体現した香りです。

永遠に若い心を失わないスーパースター調香師アルベルト・モリヤスとグッチがはじめてコラボレーションした香りであり、日本では2018年1月24日(水)に「グッチ ギルティ アブソリュート」と共にカップリングフレグランスとして同時発売されました。

スポンサーリンク

ミケーレ × モリヤスの初コラボ作品

アルベルト・モリヤス ©GUCCI

この香りに関しては、クオリティの高さが重要でした。フレグランスは必需品ではありません。生きていくのに必要なものではないので、買うのが楽しいものでなければなりません。

グッチは、今回、大衆向けのフレグランスを作らないというリスクを選びました。好きな人も嫌いな人もいるでしょうが、そういったことも含めて楽しむことが出来る香りなのです。

アルベルト・モリヤス

アレッサンドロ・ミケーレは、2002年にフェンディからトム・フォードによってグッチに引き抜かれて以来、レザー・アイテムをデザインするエキスパートとしてそのキャリアを積み上げていきました。

そんな彼のはじめてのメンズ・フレグランスが、レザーに特化した香りになるのも自然の流れでした。この香りは、様々な天然レザーと数十年触れ合ってきた男が、アルベルト・モリヤスという〝香りの料理人〟とタッグを組み生み出した「グッチレザーの香り」なのです。

「アレッサンドロ・ミケーレによるファッションのアプローチと同様に、このフレグランスも、さまざまなメッセージと香りがルールに縛られることなく融合している」とモリヤスが語るこの香りは、ミケーレのフレグランスに対する迸る情熱がうまく噛み合ったこともあり、25回の修正を重ね、僅か六ヶ月間で作り上げられました。

最終的にミケーレに10種類の試作品が提示され、彼はこの香り(サンプル番号25)をチョイスしたのでした。それは力強く、影があり、スモーキーで、甘さはまったくない、型破りな男の香りでした。

スポンサーリンク

グッチレザーの咆哮が、男の中に眠る内なる獣を呼び覚ます

©GUCCI

アレッサンドロから私に対して、詳細なブリーフはありませんでした。ただ彼はグッチに対するビジョンを説明し、私に捉えてほしい特定の感情について話しました。私の仕事は、その感情を解釈することでした。

何よりも彼が強調したのは、マスキュリンかフェミニンかについてではなく、〝創造性〟に満ちた香りを望んでいるということでした。

アルベルト・モリヤス

実質的にシングルノートであるこの香りは、肌につけた瞬間から最後までほぼ同じ香りが続いてゆきます。そんな特別な香りを生み出すためにフィルメニッヒ社の二つの特別な香料がはじめて使用されました(すべて特許取得済み)。

  1. グッチの革製品をオマージュするべく独自に開発したウードオイルから抽出した香料「ウッドレザー®」。モリヤス曰く〝次世代のウード〟。
  2. 世界有数の材木用樹木である天然アラスカヒノキ(ヌートカヒノキ)から抽出した新しいウッディ系香料「ゴールデンウッド®」、モリヤスが、英国のキューガーデン(王立植物園)で遭遇した、ガラスドームの中で眠っていた古木の香りを再現。

この二種類の新香料と、スイート、ダーク、アーシーといった側面を強調した三種類のパチョリ精油、そして、フレッシュでアーシィーなベチバーのハーモニーが酔わせるように円やかにブレンドされながら「グッチレザーの香り」が生み出されてゆくのです。

そのはじまりは、(シダーウッド×ウードのような)ウッドレザーと(ヌートカヒノキのような)ゴールデンウッドの力強い風格のあるウッディな香りからはじまります。

すぐにベチバーと三種類のパチョリが注ぎ込まれ、スモーキーなレザーとパチョリが、木の温かみとアラスカヒノキの芳醇なスパイシーなアンバーのアクセントと融合し、限りなく上品で深みのあるドライダウンへと導かれてゆきます。

それはまるでスモーキーでコニャックを連想させる酔わせるムードの中で、今まさに、内なる獣が目覚めようとしているそんな危険な温かい余韻を肌に残してくれるのです。

ヒップフラスコを思わせる滑らかなラインのボトル・デザインと葉巻とコニャックを連想させるカラーリングが印象的です。

キャンペーン・モデルとしてアカデミー賞俳優であるジャレッド・レト(1971ー)が起用されています。ちなみに、彼は、それまで香水を付ける習慣がない人でした。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:グッチ ギルティ アブソリュート プールオム
原名:Gucci Guilty Absolute
種類:オード・パルファム
ブランド:グッチ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2017年
対象性別:男性
価格:50ml/13,200円、90ml/18,260円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:レザー
ミドルノート:パチョリ、サイプレス
ラストノート:ウッディノート、ベチバー