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【デビー・ハリー】フレンチ・キッス・イン・ザ・USA|ヴォーグ・パリ

ブロンディ
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フレンチ・キッス・イン・ザ・USA

French Kissin 恋人でありブロンディの盟友クリス・シュタインの重病の看病のため、1982年に活動を中止(ブロンディは解散)していたデビー・ハリーが1986年にセカンド・アルバム『ロックバード』で復活を遂げました。そのファースト・シングルとして発売されたのがこの曲です。

概要


曲名:フレンチ・キッス・イン・ザ・USA
原名:French Kissin
リリース:1986年
最高順位:全英8位、全豪4位

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MTV向きではないデボラ・ハリー

惜しむべくは、この時代以降、デボラ・ハリーは大人の女性に対して、ファッション・センスの円熟味を示すポジションに立てなかったことです。

この曲は、ファッションの本質である「薄っぺらさ」について歌っている歌なのですが、肝心のデボラ自体の魅力が全く出し切れていない残念な出来上がりでした。ここがマドンナとその先駆者のデボラの違いなのでしょう。デボラ・ハリーはPVの中で表現する人ではなく、ライブで輝く人なのです。

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ヴォーグが生みだしたデボラ・ワールド

ここで、ファッション誌が、デボラからインスパイアされた世界観を、有名モデルによってどのように創り出したかを見ていきましょう。

2009年ヴォーグ・パリ9月号から。モデルはラケル・ジマーマン(1983-)。当時、ジゼル・ブンチェンを筆頭とするブラジリアン・モデル旋風の時代を反映しています。1986年生まれのアラスデア・マクレランがフォトグラファーをつとめているのですが、残念ながら、70年代後半のデボラ・ハリーのスタイルを21世紀に反映させることに失敗しています。

しかし、着想元になったデボラ・ハリーの写真と、ヴォーグのこの写真を比較すると、デボラ・ハリーという女性がいかに魅力的かということが面白いほど鮮明に見えてきます。

以下、上が、ヴォーグ、下がデボラ・ハリーの着想元の写真となります。