ボワロワダガロシュ
原名:Bois roi d’agalloche
種類:パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2025年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/57,090円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス

天然のマラッカジンコウから抽出したウードを使用した香り

©Serge Lutens

©Serge Lutens

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若き日に、ルイ14世がリネンに香りを付けるためにウードを用いていたように、この神聖なエッセンスは東洋にその起源をたどることができる。「森の王」であり「王の木」とも称されるウードは、今日では金よりも価値がある。それは、この世と天界の間に漂う、最も神秘的なエネルギーの具現化であり、最も贅沢なエリクサーそのものである。
セルジュ・ルタンス公式ホームページより
2025年にセルジュ・ルタンスは、『ロワイヨームデリュミエール/光の王国』という名の新たなる最高級コレクションとして5つの香りを発表しました。そのうちの2作は新作でした。
「ボワロワダガロシュ」は、フランス語で〝王の木:沈香〟という意味があり、邦題として「王の木」が付けられています。この至高のウードを使用した一品は、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。
〝Bois roi d’agalloche〟の「agalloche」は、天然のウードの主要な供給源であり、この香りのメイン香料として使用されているジンチョウゲ科の樹木の名である Aquilaria agallocha(マラッカジンコウ)から来ています。マラッカジンコウは、インド、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、タイなどで生息し、絶滅危惧種に指定されている希少価値の高い香料です。
服従を誓うか、反逆するか、どっちか選びたくなる「王のウード」

©Serge Lutens

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[王の木]
朽ちゆくこの木が放つ最後の吐息は、
まるで死のうめき声のような独特の香りを放つ。
しかし、その二度目の婚礼でこの上なく美味なる神聖な香気として甦り、
我々の嫌悪感を打ち消すだろう。
この香りを戴冠させる度胸を持つのは、
無礼を恐れぬただひとりの王子だけ。セルジュ・ルタンス公式ホームページより
最上級の本物のウードの香りは、馴染みがない人々にとっては、衝撃、もしくはおぞましい体験になる可能性が高い香りです。それは丁度、欧米人が、日本の珍味=納豆や刺身にはじめて遭遇した時に感じる感情と似ています。
接しているうちに、最初感じていた違和感が、やがて「これしかない」という感覚になっていく人もいれば、絶対にダメという感覚を覚える人もいる、つまりどちらかに分かれるのです。
そんな〝珍味〟を、一流のフレンチシェフが西欧風にアレンジするように、アラビアの王族に献上するに相応しいウードを、西欧&東洋風にアレンジしたのがこの「王の木」です。
〝本物の最上級のウードの香り〟は、エルガーの威風堂々が素肌にすべりだすように、しなやかな獣を従えた、荘厳たるウードの調べからはじまります。共に、協奏するラブダナムが、アンバーの甘く温かい調べとレザーのしなりによって、ウード特有の野生の漆黒の輝きではなく、黄金の煌めきを広がらせてゆきます。
とても興味深いのは、この香りは、水彩絵の具のゴールドではなく、油性絵具のゴールドのように素肌とそのほんの少しの周辺だけに濃厚に広がっていくところにあります。
すぐにパチョリが加わり、スパイシーなダークチョコレートが円やかにウードに溶け込み、魅惑の美しい深みを与えてゆきます。そして「王が王である所以たる」スモーキーなベチバーとシプリオールが天上から舞い落ち、すべてがひとまとめになり、エレガントな余韻で満たしてくれるのです。
この香りに相応しい音楽はアマンダ・リア様の「アルファベット」ではないでしょうか。トランスジェンダーのような声も含め、この妖しい絶対女王的なオーラがたまりません。
香水データ
香水名:ボワロワダガロシュ
原名:Bois roi d’agalloche
種類:パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2025年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/57,090円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス

シングルノート:ウードエッセンス、アンバーノート、パチョリエッセンス
