バチュカーダ
原名:Batucada
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:カリーヌ・バンション、エリザベス・マイヤー
発表年:2011年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/12,000円、100ml/16,000円
カイピリーニャの香り
2011年にラルチザンの香りの旅シリーズ「エキゾチック ボヤージュ(レ・ヴォヤージュ・エグゾティキ)」(別名ドゥショフール、俺の旅シリーズ)の第七弾として発売された「バチュカーダ」は、ブラジル・リオデジャネイロのサンバのリズムを香りにしたフレグランスです。「バチュカーダ」とは、サンバで速いペースで繰り返される独特な打楽器アンサンブルのことを意味します。
ライムが絞られたばかりのカイピリーニャ(カシャッサをベースにして作られるブラジルの伝統的なカクテル)からはじまるこの香りのオープニングのイメージは、ブラジル・リオのイパネマのビーチでキラキラと躍動するカリオカです。
やがてクリーミーで甘いティアレ・フラワー(プルメリア)とイランイランのホワイトフローラルな香り(日焼けオイルに降り注ぐ太陽のキスの香り)が現れます。そして、ここに実に個性的な〝スキン・アコード〟なるものが登場します。それはどうやらサンバダンサーがフェロモンを撒き散らしながら踊るときに、褐色の肌から滴り落ちる汗のようなアニマリックな香りです。
そして、ラストに、夕陽に包まれた哀愁漂うイパネマビーチを連想させるココナッツとシーソルトのマリンノートによりドライダウンしていきます。さぁいよいよ今宵リオのカーニバルのはじまりはじまり。
さて、余談となりますが、私がリオに行くと必ず行くレストランが、LAにもあるフォゴデチャオです。ボタフォゴ湾を眺めながら飲むここのカイピリーニャが最高なのです。あの広大なバッフェスペースを尻目にカイピリーニャ片手にシュラスコを堪能する贅沢なひと時。私がこの香りのラストノートから感じたのは、サンバの喧騒への期待感よりも、リオを堪能した夜のラグジュアリーな充足感(そして、官能への期待)を感じました。
このサンバの香りは、フランス人のカリーヌ・バンションとブラジル人(サンパウロ)のエリザベス・マイヤーという若き女性調香師二人によって調香されました。
香水データ
香水名:バチュカーダ
原名:Batucada
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:カリーヌ・バンション、エリザベス・マイヤー
発表年:2011年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/12,000円、100ml/16,000円
トップノート:ライム、ミント、サトウキビ、ダバナ
ミドルノート:イランイラン、ティアレフラワー
ラストノート:ココナッツ、シーウォーター、塩、スキン・アコード、ベチバー、バニラ、アンバー、ベンゾイン、サンダルウッド