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ナルシソ・ロドリゲス

【ナルシソ ロドリゲス】エッセンス(アルベルト・モリヤス)

ナルシソ・ロドリゲス
©Narciso Rodriguez
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エッセンス

原名:Essence
種類:オード・パルファム
ブランド:ナルシソ・ロドリゲス
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2009年
対象性別:女性
価格:50ml/11,000円、100ml/14,000円

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アルベルト・ムスクが生み出す第二の肌

©Narciso Rodriguez

ナルシソ・ロドリゲスが2003年にナルシソ ロドリゲス フォーハーを大ヒットさせた後、2009年に発表した新作(フランカーではなく)です。パウダリー・ムスクの香りは、アルベルト・モリヤスにより調香されました。

ナルシソの香水は、資生堂グループのフレグランスの企画・製造・販売を行う子会社ボーテ・プレステージ・インターナショナルによるものです。

エスティ・ローダーの「ホワイト リネン」を連想させるアルデハイドの煌きに、モリヤスが得意とする第二の肌を生み出すムスクをブレンドしたこの香りは、〝太陽の輝きをアルデハイドとムスクにより表現し、さらに、太陽の光が肌に到達する瞬間を、アイリスとこれまたムスクによって表現する〟太陽と肌の間で生み出される二面性を讃える香りです。

ローズとアイリスがアルデハイドに掻き混ぜられ、ほんの少しメタリックかつクリーミーな高級固形石鹸の香りを放つようにしてこの香りははじまります。

温かいクリーミーさではなく、冷たいメタリックなクリーミーさに包まれるオープニングがこの香りの独特な所です。最初が、冷たいからこそ、その後にやってくる温かさに身も心も任せていく喜びを感じることが出来るのです。

二つのフローラルにより生み出されるパウダリー感が、アルデハイドが減退するにつれ存在感を増してゆきます。そして、「どうやらこの香りはパウダリーフローラルに支配されてゆくのだろうか?」と考えているうちに、フィルメニッヒ社によりスペシャル・ブレンドされたムスク(ムセノンやハバノライド)とアンブロックスが包み込み、包み込まれるようにパウダリーの中に優しい甘さを生み出してゆくのです。

やがて時間が経つにつれ、ローズは息を吹き返したように水中花のようなみずみずしい甘さをちらつかせてゆきます。そして、ベンゾインのバニラのような甘さがムスクと共鳴し合い、うっとりするようなクリーンムスクで肌全体を包み込んでくれるのです。

まさに太陽の光をシャワーのように浴びた後の香りだと言えます。存在を感じさせない、素敵なローズ×アイリスの体臭を生み出すユニセックスな香りとも言えます。


キャンペーン・モデルにはナルシス・ロドリゲス自身の指名によりキャサリン・マクニール(1980-)が起用されました。フォトグラファーは、イネス・ヴァン・ラムスウィールド&ヴィノード・マタディン

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ロス・ラブグローブによるボトル・デザイン

©Narciso Rodriguez

©Narciso Rodriguez

「未来を示すエレガンス」という定義により生み出されたボトル・デザインは、ソニーのウォークマン、アップルコンピューター、日本航空、F-1などのプロジェクトに参画してきたインダストリアル・デザイナーのロス・ラブグローブ(1958-)によるものです。

彼は絶対に鋭角をプロダクトに使用しないデザイナーとして有名です。

彼のデザインの特徴は、自然の持つ造詣と、その商品の持つイメージを見事に融合させるところにあります。そして、この「エッセンス」においては、女性のボディラインの曲線をミラーとガラスによって表現したのでした。

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香水データ

香水名:エッセンス
原名:Essence
種類:オード・パルファム
ブランド:ナルシソ・ロドリゲス
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2009年
対象性別:女性
価格:50ml/11,000円、100ml/14,000円


シングルノート:アイリス、ローズ、ベンゾイン、ムスク