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ゲラン

【ゲラン】ヌ ムブリエ パ(ティエリー・ワッサー)

ゲラン
©GUERLAIN
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ヌ ムブリエ パ

原名:Ne M’Oubliez Pas
種類:オード・パルファン
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2015年
対象性別:女性
価格:日本未発売

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最後の接吻=「わたしをわすれないで」


2015年に発売された「ヌ ムブリエ パ」は、フランス語で「わすれないで」という意味であり、「忘れな草」の名称でもあります。ちなみにこの花には香りがありません。

オリエンタル・スパイシーウッディのこの香りは、ゲランの五代目専属調香師ティエリー・ワッサーにより調香されました。パリのシャンゼリゼのブティックでのみ125ml500ユーロで発売されています。

1870年にゲランは、世界初のスティック型のリップ・ライン<バトン>を発売しました。エメ・ゲランにより開発されたこのリップは、キャンドルを作るためのシリンダーからインスパイアされたゴールド・プレート・チューブが採用されていました(現在主流のスライド式が発明されたのは、1915年アメリカ人のモーリス・レヴィによる)。

そして、<バトン>のうちのひとつとして発売されていた「ヌ ムブリエ パ」の名を継承し、1923年にジャック・ゲランはフレグランスを発表しました(ただし、この香りの詳細について知るものはいない)。本作は、その香りの精神を21世紀に再生した香りです。

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このプラムとローズに「もう一度会いたくなる」香り

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スパイスに包まれた清涼感のある(熟していない)プラムのフルーティーさからこの香りははじまります。すぐにベースのバニラとパチョリが、プラムに艶やかさを与えていきます。

やがて、華やかなローズがカーネーションとシナモンのアクセントを加えながら香り立ちます。さらにイモーテルの蜂蜜のような触感がローズの周りで躍動し、カーネーションとシナモンに生命力を与えてくれます。

ドライダウンに向かうにつれ、シナモンをアクセントにしたスパイシーローズがモス、アンバー、バニラに包まれ、柔らかなパウダリーさで包み込んでくれます。それはどこか楽しいひと時が終わっていくような物悲しさを含んだ〝ノスタルジック・ローズ〟な香りです。

香りのすばらしさとは何か?それははじまりと同じくらい終わり方が素晴らしい香りが存在するということです。そして、この香りは、終わり方が素晴らしい香りの部類に入ります。「もう一度会いたくなる」香りです。

2011年4月に、当時のメイクアップクリエイティブ・ディレクターのオリヴィエ・エショードメゾンにより開発され、発売されたリップスティック・ライン「ルージュ オートマティック」(片手で開閉できる)の最初の25作品のうちのひとつとして、102番は「ヌ ムブリエ パ」(すべてゲランの名香の名がついていた)と名づけられました。

このリップスティック・ラインは、1936年にゲランが発売していた世界ではじめてキャップのないリップからインスパイアされたものでした(現在は廃盤)。

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世界一高価なリップスティック

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最後に世界で最も高価なリップスティックを販売しているのもゲランです。

それは「キスキス」のVIPコレクションであり、純金×ダイヤモンド製で45,000ユーロするものです。199個の合計2.2カラットのダイヤモンドが18カラットの純金に散りばめられたものです。

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香水データ

香水名:ヌ ムブリエ パ
原名:Ne M’Oubliez Pas
種類:オード・パルファン
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2015年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:プラム、クミン、カルダモン
ミドルノート:ローズ、イモーテル、カーネーション、シナモン
ラストノート:パチョリ、バニラ、アンバー、モス