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ザ・ディファレント・カンパニー

【ザ ディファレント カンパニー】セル ド ベティベル(セリーヌ・エレナ)

ザ・ディファレント・カンパニー
©The Different Company
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セル ド ベティベル

原名:Sel de Vétiver
種類:オード・パルファム
ブランド:ザ・ディファレント・カンパニー
調香師:セリーヌ・エレナ
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/22,000円、100ml/33,000円
販売代理店ホームページ:ルシアージュ京都

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ベチバーを太陽の光に変えた女セリーヌ

©The Different Company

私は自然が生み出してくれる奇跡的な瞬間をこの香りの中でシェアしたいと思いました。

それは雨の日に、ベチバーの根を擦ると温かく燃えるような香りを発しながら消えていく瞬間や、海水を全身に浴びた後、太陽の熱で、水分だけが蒸発し、肌に塩分が溶け込んでいく瞬間・・・この二つの瞬間をひとつの香りにしたのが、「ベチバーの塩」なんです。

セリーヌ・エレナ

燃え盛る木と洗い清めてくれる海水という相反するものを融合した香りとしてジャン=クロード・エレナの娘セリーヌ・エレナにより2006年に生み出された、ザ・ディファレント・カンパニーにおける二作目の香りが「セル ド ベティベル」です。

それはベチバーの持つスモーキー、アニマリック、ドライの三つの側面と、太陽の光で海水の塩が肌に溶け込んでいく官能的な瞬間を見事に融合させた香りです。

2001年にセリーヌ・エレナがパリのディナー・パーティで飲んだ、一本のベチバーの茎が入った水差しの中の水からインスパイアされた香りでした。

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飲みたくなるベチバーの香り


この香りは、グレープフルーツとベルガモットのシトラス・ファセットと、カルダモンとゼラニウムによるスパイシーかつフレッシュグリーンな(かなり刺激的な)香りからはじまります。

すぐに(セロリに似た)ラベージがカルダモンと結びつき塩味を帯びたシーソルト・ノートで、香り全体を包み込んでいきます。

やがて水蒸気蒸留により生み出された土っぽさと酸味を帯びたタヒチ産のベチバーにイランイランが程よい甘さを与えるミドルノートへと移行していきます。そこに、透明な部分だけを抽出したブルボン産ベチバーとアイリスの洗練されたフローラルがそよ風に乗るように香りの奥深くに浸透していきます。

大地と花の二つの香りのハーモニーがドライダウンするにつれて、シーソルト・ノートに包まれたベチバーとパチョリは、甘さと辛さの見事なコントラスト(どこか昆布のような香りも感じさせつつ)を放ちながら肌へと溶け込んでいくように消えてなくなります。

一言でこの香りの魅力を説明させていただくならば、大声で演説する香りではなく、理路整然とした活舌の良い言葉で静かに話す香りです。つまりはこちらの気持ちまで引き締まるような香りということです。

チャンドラー・バールは、「ジンとジュニパーに浸されたベチバー」のような香りと評しています。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「みごとな調香。濃厚で、アイリスやパチョリ、ベチバーなどの根のアコードに、ヒッコリーの燻製のような塩辛いミステリアスな香りが漂っては消えていく。全体的に土と植物の大気の臭いが、予想以上の輝きを放って香りたつ。」

「おもしろいことに、私の嗅覚によれば、このセリーヌ・エレナが調香したセル ド ベティベルと、同年(2006年)に彼女の父親が調香したテール ドゥ エルメスには、多くの共通点がある。とはいえ、両者は違う方向に発展していく。セル ド ベティベルは、きりりとしたグリーンの雄弁な香りへ、テール ドゥ エルメスは、より力強い、ナッツの香りのするクマリンへと向かっていく。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:セル ド ベティベル
原名:Sel de Vétiver
種類:オード・パルファム
ブランド:ザ・ディファレント・カンパニー
調香師:セリーヌ・エレナ
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/22,000円、100ml/33,000円
販売代理店ホームページ:ルシアージュ京都


トップノート:グレープフルーツ、カルダモン、ベルガモット
ミドルノート:タヒチ産ベチバー、ブルボン産ゼラニウム、イランイラン、ラベージ、パチョリ
ラストノート:アイリス、ブルボン産ベチバー、シーソルト