究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
ゲラン

【ゲラン】モン ゲラン フローラル(ティエリー・ワッサー)

ゲラン
©GUERLAIN
この記事は約4分で読めます。

モン ゲラン フローラル

原名:Mon Guerlain Florale
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:30ml/9,350円、50ml/13,200円

スポンサーリンク

ピオニーが追加された「モン ゲラン」

©GUERLAIN

©GUERLAIN

2017年に発売された「モン ゲラン」シリーズの第二弾として2018年3月1日に発売されたのが、「モン ゲラン フローラル」です。

有名な女優を使いフレグランスを販売するときには、必ず、その時に撮影したフッテージや写真の未使用分を次回作に使用します。それは香りに対しても同じであり、ある程度のヴァージョンは既に最初のうちに完成されています。

実のところ、シャネルチャンスの凄い所(シャネルはフランカー=派生ラインをたくさん作らない)は、そういったフランカーが存在しないところにあります。一方で、ディオールと現在のゲランの良くないところはこういったフランカーが乱立しているところにあります。そして、「モン ゲラン」もそのうちのひとつです。

同シリーズのミューズであるアンジェリーナ・ジョリーにインスパイアされ生み出されたオリジナルの香り(カラー・ラベンダーとバニラが円やかに一体化する姿を、ジャスミン・サンバックがやさしく祝福する香り)に、新たにピオニーが加えられ、ジャスミン・サンバックと円やかに一体化していくフレッシュ・フロリエンタルの香りは、ゲランの五代目専属調香師ティエリー・ワッサーのより調香されました。

スポンサーリンク

ラベンダーバニラに溶け込んでいくピオニー

©GUERLAIN

この香りは、ベルガモット、レモン、マンダリンオレンジのフレッシュな清涼感の中から、湧き出るように現れるプロヴァンス産カーラ・ラベンダーの透き通るような爽やかな甘さからはじまります。

すぐにタヒチ産バニラビーンズがラベンダーに柔らかく溶け込んでいく中で、この香りの主役であるピオニーが現れます。

ピオニーが持つ香気成分リオニールが、ラベンダーの中に存在する同成分と共鳴しさらにラベンダーの香りにスズランのような緑のきらめきを与えていきます。そして、ピオニーが持つもうひとつの代表的な香気成分ゲラニオールがローズのような華やかな甘さを放ちます。

さらにインド産ジャスミン・サンバックが現れ、(フィルメニッヒ社の)パラディゾーネにより、インドールと甘さの絶妙なバランスが保たれます。かくして、「モン ゲラン」に、新鮮な花々が甘く咲き誇ることになります。

フローラルがドライダウンしていく中で、高級食材を連想させるクリーミーなバニラは、オリジナル版より、少し優しく残香のラベンダーピオニーと溶け合いながら肌と一体化していくように包み込んでくれます。

ボトルのキャップの首のリボンの色は、オリジナルのイエローゴールドからピンクゴールドへと変わり、よりエレガンスな雰囲気を漂わせています。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:モン ゲラン フローラル
原名:Mon Guerlain Florale
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:30ml/9,350円、50ml/13,200円


トップノート:プロヴァンス産カーラ・ラベンダー、ベルガモット、レモン、マンダリン・オレンジ
ミドルノート:インド産ジャスミン・サンバック、ピオニー、ネロリ、イランイラン、スズラン、ピーチ
ラストノート:タヒチ産バニラビーンズ、オーストラリア産サンダルウッド、アイリス