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【ディオール】スフレ ドゥ ソワ(フランソワ・ドゥマシー)

クリスチャン・ディオール
©Christian Dior
クリスチャン・ディオール
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スフレ ドゥ ソワ

原名:Souffle De Soie
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:40ml/13,200円、125ml/30,250円、250ml/42,900円

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恋人がくれたディオールのスカーフを首に結びつける。

©Christian Dior

個人的には、この香水はシルクスカーフに描かれたたくさんの鮮やかな花々を想起させます。繊細なそよ風、ジャスミン、ローズ、チューベローズの花束が、肌にそっと触れる囁きや首筋へのキスのようにセンシュアルなメッセージを届けます。

フランソワ・ドゥマシー

2018年に、ディオールの究極のフレグランス・コレクション「メゾン クリスチャン ディオール」がスタートしました。このコレクションは、2010年にスタートした「ディオール・ラ・コレクシオン・プリヴェ」の最終形態と言われています。

さらに遡ると、そのはじまりは、2004年に、当時ディオール・オムのクリエイティヴ・ディレクターであったエディ・スリマンがプロデュースした、「ボア ダルジャン」「オー ノワール」「コロン ブランシュ」という3種類のフレグランスからです。

「メゾン クリスチャン ディオール」より2018年に発売された「スフレ ドゥ ソワ」は、フランス語で〝シルクの吐息〟を意味します。女性用のフレグランスで最も多く使用される、強い香りを放つ三つの花=ローズ、ジャスミン、チューベローズによって構成されたユニセックスの香りです。ディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより調香されました。

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首に結びつけられたスカーフの感触は、恋人の首すじへのキスのよう。

©Christian Dior


パリにあるスフレの老舗店「Le Soufflé(ル・スフレ)」で食べるスフレのように、ふんわりとろけるようなシルクの食感を素肌で味わうこの香りのテーマは「香りを味わう」です。そんな〝シルクのような口どけのスフレ〟は、サクっとした生地を思わせるベルガモットからはじまります。

スパークリングするベルガモットは、すぐにバジルやタラゴンのハーブによって、甘いレモンのようなパウダリーさを広がらせてゆきます。そしてバニラとホワイトムスクと共に、クリーミーなジャスミン、パウダリーなローズ、花の蜜のようなチューベローズの三重奏がふんわりとろけるスフレのように淡い甘やかさで包み込んでくれます。

シルクのスカーフ〟に香り立つディオール・コスメの香りのイメージもあるこの香りは、シルクのスカーフを首に結ぶように、甘いフローラルスフレのふんわりが素肌に溶け込んでゆくのです。そういう意味においては〝あなたが彼のスフレになる香り〟とも言えます。

彼からプレゼントされたシルクのスカーフが結ばれる時、すべてをひとまとめにするパチョリが生み出す秘めやかな愛の告白、それはまるで彼が首筋に優しくキスをしてくれる瞬間のようなもの。そんなロマンティックな官能の囁きを、からだいっぱいに受け止めていく香りです。

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香水データ

香水名:スフレ ドゥ ソワ
原名:Souffle De Soie
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:40ml/13,200円、125ml/30,250円、250ml/42,900円


トップノート:ベルガモット
ミドルノート:エレミ、ジャスミン、ローズ、チューベローズ
ラストノート:シナモン、パチョリ、バニラ、ヴァイオレット、ホワイト・ムスク