リベルテ|過小評価されている、まぼろしのマーマレードジャムの香り

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リベルテ

原名:Liberte
種類:オード・トワレ
ブランド:キャシャレル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ、ドミティーユ・ベルティエ
発表年:2007年
対象性別:女性
価格:日本未発売

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過小評価されている、まぼろしのマーマレードジャムの香り

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「リベルテ」は、パチョリの華やかで官能的な特徴を保ちながら、オレンジとの前例のない大胆な組み合わせにより、現代的な方法で解釈されたシプレの新しいカタチです。

フェミニンでありながら大胆、そして自然体で楽観的な一面。きらめく明るいオレンジと、官能的でカリスマ性のあるパチョリのコントラストは、キャシャレルが考える現代女性の個性を完璧に表現していると自負しています。

オリヴィエ・ポルジュ

キャシャレルは、1962年にジャック・ブーケによって創立され、クレープ・シャツで一躍名を馳せたフランスのファッション・ブランドです。

1997年にヴォーグ誌によってファッション界の「マグニフィセント・セブン」 (トム・フォード、ミウッチャ・プラダ、 ヴァレンティノ、アレキサンダー・マックイーン、ヨウジヤマモト、カール・ラガーフェルドと並んで)の1人に選ばれたクレメンツ リベイロ(セントマーチンズを卒業した夫婦によるデュオ)が、2000年からクリエイティブ・ディレクターをつとめ、ブランドを見事に復活させました。

そして2007年に退任しました。その2007年から2008年のほんの一瞬、イーリー・キシモトが後を引き継いでいた2007年4月に「リベルテ」は発売されました。

ロレアルの指揮の下、「自由の香り」と打ち出されたオレンジシプレの香りは、オリヴィエ・ポルジュドミティーユ・ベルティエにより調香されました。25歳から35歳の女性をターゲットとした香りです。

フランスのスイーツ「シャモニー(Chamonix)」

フランスのスイーツ「シャモニー(Chamonix)」からインスピレーションを受けて作られた香りです。シャモニーとは砂糖でコーティングされたビスケットの中にオレンジピューレが入っている第二次世界大戦の少し前くらいから発売されているお菓子です。

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オレンジシプレを浴びるジゼル・ブンチェンの香り

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キャンペーン・モデルとして、当時「最もリッチなモデル」として、世界一稼ぐスーパーモデルだったジゼル・ブンチェン(1980-)を起用したこの香りをスプレーする前に、この香りの制作費の半分以上がジゼルのギャランティーだったのだろうかという疑念がふと頭をよぎります。

ちなみにスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島の標高2,000 メートルを超えるテイデ山の山頂で、マート・アラス&マーカス・ピゴットによって撮影されました。

そんな疑念が益々深まる、最高に安っぽいキャッチコピーである「思春期のピュアな精神と、気まぐれな小悪魔的感性を持ち続ける女性」のための香りという打ち出しと共に、スプレーをスマッシュすると、熟した摘み立てのオレンジとレモンを、冷水に冷やした後、ギュっと握りつぶしたような、ピリリと酸味の効いたジューシーな爽快感が、氷のような冷たさと共に、一気に弾け出すようにしてはじまります。

ジゼルに99%もの予算が費やされた香りだと考えていると拍子抜けする素晴らしいシトラスシャワーに包まれてゆきます。

すぐにスパイシーなリコリスとドライなパチョリ、そして(チョコレートのような)砂糖が注ぎ込まれ、ぐんぐんオレンジの香りが強くなってゆきます。それはまるでマーマレードジャムが素肌に引き伸ばされていくようです。

どうやらこの香りはとんでもない傑作かもしれません。オレンジが甘みを増しながらも、その甘みに対するコントラストとしてスパイスが見事に効いているので、とても温かみがあり、官能的で、それでいてフレッシュなので、キャンディのようにならないのです。

やがてプルメリアを中心にガーデニア、ヘリオトロープといったホワイトフローラルがハニーにかき混ぜられながら、スモーキーなベチバー×バニラとひとまとめになり、オリエンタルフローラルの閃光で満たされてゆきます。

そしてスパイシーなマーマレードジャムと温め合いながら、うっとりするようなクリーミーな余韻に全身は満たされてゆきます。

ロリータ・レンピカの「ロリータ レンピカ」やティエリー・ミュグレーの「エンジェル」とよく比較される香りです。ボトルデザインは、ダン・フレイヴィンの作品からインスピレーションを得ています。

最後になんとなくこの頃(2008年)、ジゼル・ブンチェンがシルヴェスター・スタローンと共演したフォルクス・ワーゲンのコマーシャルをご紹介させて頂きます。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ハードキャンディ」と呼び、「もしも石のように硬いオレンジ味のキャンディに夢中でなめ続けて、頬の内側がクレーターのようになってしまったら、リベルテのトップノートがどのようなものかわかるだろう」

「情けないほどよくある誇大広告で、幸先のいいスタートを切ったものの、すぐに失速し、後には甘ったるいウッディアンバーのアコードだけが残った。今にも吐き気がしそう。身につけても差し支えないのは発売記念のパーティくらいだろう」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:リベルテ
原名:Liberte
種類:オード・トワレ
ブランド:キャシャレル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ、ドミティーユ・ベルティエ
発表年:2007年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:ベルガモット、アマルフィ・レモン、ビターオレンジ、マンダリン・オレンジ、フリージア
ミドルノート:シュガー、プルメリア、ガーデニア、ヘリオトロープ、マーマレード、ホワイト・ハニー
ラストノート:香辛料、パチョリ、バニラ、ベチバー