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カイエデモードをご愛読いただいているみなさまに、ご一読していただければ幸いです。|2026年5月2日

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ポワンドゥジュール|スペースとスキンを結び付ける調味料のようなステルス・パフューム

セルジュ・ルタンス
©Serge Lutens
セルジュ・ルタンス
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ポワンドゥジュール

原名:Point Du Jour
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2024年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/20,350円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス

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スペースとスキンを結び付ける調味料のようなステルス・パフューム

©Serge Lutens

©Serge Lutens

[夜明けにタイムと共に迎える、高貴な目覚め]
ポワンドゥジュール、それはシンプルで素朴な安らぎの場。
まるで乾燥した地中海産のタイムを両手でこすった時の香りのように、
せせらぎの囁きから生まれた、心を穏やかにする一種の滋養強壮剤のような作品だ。

セルジュ・ルタンス公式サイトより

2010年2月(日本発売は同年4月から)に、セルジュ・ルタンスのラインナップの中で最も安いエントリー・プライスのコレクションとして「ルタンスの水(ロー)」コレクションの展開が開始されました。このコレクションのコンセプトは、過剰な香水の匂いに満ち溢れたこの世界に対する反乱という〝アンチ・パフューム〟でした。

この中で中心的な立ち位置を占めているのが、同年発売された「ローセルジュルタンス」(セルジュ・ルタンスの水)でした。2022年よりこのコレクションはリニューアルされ、「マタンルタンス」コレクションとなりました。

2024年に〝第四の水〟として発売された「ポワンドゥジュール」は、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。その名の意味はフランス語で〝夜明け、明け方〟です。「目覚めのとき」という邦題がつけられています。

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自分自身の生活のパフォーマンスも上げてくれる〝目覚めの水〟

©Serge Lutens

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古代エジプトにおいて、ミイラを作成する際の防腐剤として使用されていたタイムは、古代ギリシャ・ローマ時代には〝勇気のハーブ〟として重用されていました。このタイムが主役のこの香りは、はじまりからおわりまで、潔いまでのタイムとユーカリとクラリセージのハーブ&スパイスの三重奏が素肌の上で奏でられてゆきます(ほんのりとクローブやローズマリー、ラベンダーのような香りもします)。

ハーブでありながら〝食〟を連想させる香りでは一切なく、まるでハーブ園のグリーンシャワーを全身で浴びるような、香りというよりは、どこか瞑想へと導く〝聖なる水〟のようです。それはシャワーを浴び、ソープで全身を洗い、最後に洗い流すという朝のルーティンの最後にもうひとつ付け加えるような、身を清めていくようです。

やがて、メントールとカンファーが強いフレッシュなはじまりから、だんだんとクリーミーなムスクとアンブロックス、ベチバーにより、うっとりするような温かくエアリーなハーブの余韻に満たされてゆきます。

〝アンチ・パフューム〟として、日常の生活に溶け込んでいくハーブ&スパイスとして、今日一日をほんのちょっぴり豊かにしてくれる、スペースとスキンを結び付ける調味料のような、ある意味、ステルス・パフュームと言えます。

しっかりと感じることは出来ないが、確実に、自分自身の生活のパフォーマンスも上げてくれ、さらに、周りの人間の自分に対する印象操作までしてくれる、澄みわたる青空や清々しい空気のような、新しい次元に到達したフレグランスと言えます。

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香水データ

香水名:ポワンドゥジュール
原名:Point Du Jour
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2024年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/20,350円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス


シングルノート:ナチュラルタイムエッセンス、クラリセージアブソリュート、ユーカリアブソリュート