ファッションコラム

【2018‐19年冬】おすすめラグジュアリーバッグPART13<ヴァレンティノ>

    エディター・プロフィール:圭子・スカイウォーカー

    生年月日不明。性別不明。国籍日本。見た目は30代前半、身長170cmくらい。藤圭子にすごく似ている。ラグジュアリー・ファッションに対する情報の幅の広さから、恐らく現役の関係者と推測される。本人とのやり取りはメールと電話と二度っきりの会見のみ。口癖「ファッション誌はあてにならないので読まないわ」。大好きなものは「ダイアン・アーバスの写真とニーナ・シモン」、最も嫌いなものは、「SNSに夢中な女子と、プチプラ自慢する人たち」とのこと。(長谷紅記)

    13.ヴァレンティノ

    前シーズン記事 2018年春夏おすすめラグジュアリーバッグPART3<ヴァレンティノ>

    2010年、ロックスタッズというファッション史に残る創造を生み出した二人のファッション・デザイナーがいた。やがて時は過ぎ、一人は、クリスチャン・ディオール初の女性デザイナーとなり、もう一人は、ヴァレンティノの栄光を更に高めるためにここに残った。


    (2018年12月)現在、ディオールのウィメンズのアーティスティック・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリと、現ヴァレンティノのクリエイティヴ・ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリが、2010年にロックスタッズを創造したの。それはヴァレンティノ2010年秋冬のパリコレのランウェイでの出来事。キャロライン・ブラシュ・ニールセンが今まで見たこともないようなスタッズが散りばめられたロックスタッズ・パンプスで現れた瞬間。会場は大歓声に沸いたという。この時、ファッション史の新たなる一ページが開かれたのよ。

    かつて二人のデザイナーは、1997年にシルヴィア・フェンディの下でフェンディのバゲットを創造したの。そんな二人が、ヴァレンティノのデザイナーになって11年目に生み出したのが、ロックスタッズという新たなるブランドのアイコンだったわけ。ロックスタッズは、今では完全にクリスチャン・ルブタンのスタッズを駆逐し、不動の地位を高めつつあるの。

    ロックスタッズ・スパイク・ミディアム・チェーンバッグ 340,200円 ★★★★★





    柔らかなラムスキンレザーに、ダイヤモンド模様のキルティング加工が施されたロックスタッズ・スパイク・チェーンバッグの新色ベージュは、少し姫テイストが加わった20代から30代前半のお嬢様のためのヒメスタッズ・バッグなの。

    取り外し可能なトップハンドルと、スライド式の取り外し可能なチェーンストラップによって、3WAY使用(ハンドバッグ、ショルダーバッグ、クロスボディバッグ)出来る優れものよ。

    ちなみに、私個人は、総ゴールドのこのロッスタッズバッグが気になるわ!

    ただし、ゴールドバッグは、あらゆるファッションにとって天敵バッグなの。こういうバッグには、タイトで装飾の少ない単色のロックテイストか、マニッシュなパンツルックとの相性が抜群ね。間違っても柄ワンピなんかは絶対ダメ!唯一それが許されるのは、褐色の肌の(ドルチェ&ガッバーナのワンピースが似合いそうな)イタリア女だけよ。

    キャンディースタッズ・クロスボディバッグ 293,760円 ★★★★★





    シャネルのマトラッセの高騰に対するカウンターバッグとして、私はこのバッグをおすすめするの。ロック・テイストとエレガンスが絶妙にマッチしたショルダーバッグじゃないかしら。

    それは兎も角として、ヴァレンティノというファッション・ブランドは、今、美しい夕陽を見ているように感じるの。美しい夕陽の後には、漆黒の闇が襲い掛かってくるのよ。ヴァレンティノは、ラグジュアリー・ブランドにとって、最も早く衰退していく流れを歩んでいるような感じがするのよね(少し前のバルマンのように)。それは、色々なラグジュアリー・ブランドのアイテムを合わせ着している人が持つ「成金」バッグ、もしくは、風俗嬢が荒稼ぎした後で、現金を握りしめて買ったバッグのようなハイセンスやモードからはかけ離れた香りがするの。

    ファッション・センスというのは、やはりオードリー・ヘプバーンが言ったように、「シンプル・イズ・ベスト」であり、ブランド・ロゴやネームが目立つのは、理想は、一つ、最大でも二つなの。その点、ラグジュアリー・ストリートの本質は、「成りあがり者のファッション」ということなの。つまりは、洗練とは無縁のスタイルだからこそ、ブランドロゴに、埋もれて、空っぽの自分を、更に空っぽに見せてしまうスタイルなの。


    2018年春夏コレクションに彗星の如く登場した「VLTN」ロゴ。キミはかつてドルチェ&ガッバーナが「D&G」ロゴを多用していた時代をご存じだろうか?時代は繰り返す。

    表参道や銀座、心斎橋に、このショルダーバッグやグッチのマーモント・ショルダーバッグを身につけた一群が溢れかえっている。そして、彼らが溢れかえるラグジュアリー・ショップの販売員たちは、「ああ・・・うんざりだ」と呟く。しかし、彼らは、この一群のおかげで生きていけるのだ。もしこの史上最強にダサいブランドロゴショルダーバッグを身につけた一群が、いなくなった時、日本のラグジュアリー・ブランドは彼らこそ「汚れた顔の天使」だったことを知るのである。



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