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ペンハリガン

【ペンハリガン】ソラリス(アリエノール・マスネ)

ペンハリガン
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ソラリス

原名:Solaris
種類:オード・パルファム
ブランド:ペンハリガン
調香師:アリエノール・マスネ
発表年:2023年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/16,390円、100ml/33,550円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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世界でいちばん大きな太陽の香り

©Penhaligon’s

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2003年にペンハリガンより発売された「エンディミオン コロン」は、全知全能の神ゼウスの最もハンサムな息子にふさわしいオリエンタル・スパイシーの香りとして誕生しました。『美少女戦士セーラームーン』好きにとってはタキシード仮面様の香りです。

その最終形態=究極形態として2016年に生み出されたのが「エンディミオン コンサントレ」でした。そして共にペアフレグランスとして誕生したのが「ルナ」(=セーラームーン!)でした。

そんな「エンディミオン コロン」誕生20周年の節目の2023年に発表されたのが「ソラリス」です。太陽神の香りとして、「ルナ」を生み出したアリエノール・マスネにより調香されました。

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クロード・モネの『印象・日の出』からインスパイアされた香り

©Penhaligon’s

『印象・日の出(Soleil Levant)』クロード・モネ、1872年

「ルナ」が大ヒットしているという喜びの声を、ペンハリガンから聞かされたアリエノール・マスネは、次に〝太陽〟をテーマにした香りを作ってほしいと依頼されました。

そのアイデアがとても気に入ったマスネは、早速、過去のアートに目を向けました。画家や彫刻家、芸術家たちがどのように太陽を作品にしてきたかを徹底的に調べました。何世紀もの間、この星は人類を魅了してきました。

古代エジプト文明から始まり、中世には宗教書や絵画に太陽が金色で描かれました。ルイ14世は太陽王としても知られ、何世紀も前にインカ帝国も同じように太陽の装飾品を神聖化していました。

『Rising Sun』ヴィッキー・コロンベ、2020年

1872年、クロード・モネは壮大な絵画『印象・日の出(Soleil Levant)』を描き、ヴィッキー・コロンベは、2020年の『Rising Sun』の解釈にインスピレーションを得た。

面白いことに、私が「ソラリス」を制作していたとき、パリのマルモッタン・モネ美術館で〝ソレイユの顔〟展が開催された。そして、多くのインスピレーションを与えてくれたのでした。

アリエノール・マスネ

さらにマスネは、占星術からもインスピレーションを得ました。「太陽は私たちの星座を決定し、月は私たちのアセンダント(上昇星座)を決定する」。

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太陽の光が消えて、はじめて月は輝くことができる。

©Penhaligon’s

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この香りのキーノートとして、フレグランスの上に、太陽のような明るさと酸味、エネルギーをもたらすブラックカラントを置いています。

ミドルノートでは、イランイランの精油が輝き、太陽的で温かみのあるフェミニンな効果を与えてゆきます。この原料はマダガスカル産で、シムライズが生産農家と深く関わり、生み出したものです。

そして最後に、官能的なバニラの香りが、まろやかで甘美でありながら動物的な面も併せ持つ、包み込むようなタッチをもたらします。

アリエノール・マスネ

「ソラリス」の温かみは、バニラ・アブソリュートとイランイランの精油によりもたらされています。しかし、一方で柔らかさは、ティアレフラワーとサンダルウッドの精油からもたらされています。

それらがひとつになり、レモンの精油とネロリが表す〝黄色でいっぱい〟な感覚で満たしてくれるのです。

アリエノール・マスネ

まず最初に、この香りは、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムが1961年に発表したSF小説『ソラリス』と、アンドレイ・タルコフスキーの監督による映画『惑星ソラリス』(1972)の世界観とは、まったく関係ないはずなのですが、最終的には惑星ソラリスを覆う〝海〟の香りはこの香りだと、確信させるほどに、穏やかにうつくしい〝舞い上がる虹のスコール〟となります。

それは兎も角として、ソラリス=伝説の太陽神の香りは、光明と静謐のかの天空より降り注ぐ、ブラックカラントとレモンのフルーツカクテルシャワーからはじまります。すぐにまぶしいネロリ(全身を洗い清める石鹸のような)が充満てる明き炎を運んでくれます。

そして、天翔ける蜂蜜のような金色のイランイランが、サンダルウッドとバニラの中にとろけていくように芳醇に円やかに広がってゆきます。そんなイランイランを祝福し、太陽が素肌を愛撫するようにジャスミンとティアレフラワーが、心浮き立たせよろめかせてくれます。

やがて、ドライなシダーウッドにより、もっともっと香りは燃えて、燃えて、滑らかにスパイシーでクリーミーなバニラとともに天空の優美さで真っ白に燃え上がるのです。それはまるであなたが軌道の中心になり、全世界が周りはじめるような、圧倒的な輝きを与えてくれる香りです。

温かく抱擁するようでありながら、フレッシュに心を揺り動かしてくれる、逃れられない引力を生み出していく〝太陽と月の関係〟を生み出す香り。それはまるでリゾートホテルのビーチクラブで、太陽の恵みをひとりじめして飲むトロピカルカクテルのような、〝太陽がいっぱい〟な感覚に満たされていくようです。

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香水データ

香水名:ソラリス
原名:Solaris
種類:オード・パルファム
ブランド:ペンハリガン
調香師:アリエノール・マスネ
発表年:2023年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/16,390円、100ml/33,550円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:ネロリ、レモン、ブラックカラント
ミドルノート:ティアレフラワー、ジャスミン、イランイラン
ラストノート:バニラ、サンダルウッド、シダーウッド