オリエンタル ラウンジ
原名：Oriental Lounge
種類：オード・パルファム
ブランド：ザ・ディファレント・カンパニー
調香師：セリーヌ・エレナ
発表年：2009年
対象性別：ユニセックス
価格：50ml／18,150円、100ml／24,750円
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価格:18,628円 |
セリーヌ、はじめてのオリエンタル
私は、天然香料と合成香料により、魅惑のパ・ド・ドゥを生み出したいと考えながらバニラの存在しないオリエンタルを創ってみました。
セリーヌ・エレナ
ジャン＝クロード・エレナの娘セリーヌ・エレナにより2009年に生み出された、ザ・ディファレント・カンパニー初のオリエンタルの香りが「オリエンタル ラウンジ」です。
それはオリエンタルの香りに全く興味がなかったセリーヌ・エレナが、「そんな私が夢中になれるオリエンタルを創ってみよう」という面白い発想の転換から生まれた香りでした。
この香りには、カルピエの葉とサテンウッドという聞きなれない香料が使用されております。
まずサテンウッドとは、サテンのような輝きと、シルクのような質感を持つミカン科の針葉樹であり、17世紀から19世紀にかけてイギリスのアンティーク美術品に使用された高級木材です。そして、独特なレモンのような香りがします。
そんなサテンウッドの香りを、パウダリーノートとサンダルウッドノートの合成香料により再現しています。
カルピエの葉は、とても魅力的な天然香料なのですが、力強く、ぎしぎしと、グリーンが強く、メタリックに、冷たい石油のような様々な側面を持つ、とてもおしゃべりな香料なのです。そのため今まで使用するのを控えてきました。
しかし、この香りの中で、カルピエの葉は、新しいオリエンタルの一面を生み出す役割を果たしてくれました。
セリーヌ・エレナ
カルピエの葉とは、別名カレーリーフと言いカレーとシトラスが混合されたような独特なスパイシー感を持つ香りです。
カルピエの葉（＝カレーリーフ）の独特なスパイスを軸に、ペッパーとベルガモットにフレンチ・ラブダナムが絡み合いアンバーの香り立ちを生みます。
やがて、レッドローズ（ゼラニウムとペッパーなどにより生み出されたローズ）がオリエンタルスパイシーな空間の中に咲き誇ります。レッドローズで作られた赤い絨毯の登場です（カルピエの葉との見事なコントラスト）。
この絨毯は、カルピアの葉の鋭さを和らげてくれるトンカビーンによって浮遊し、サテンウッドの柔らかいレモンのような香りの魔法に乗って〝心地よいスパイスに包まれたオリエンタルな香りの旅〟へと運んでくれます。
ザ・ディファレント・カンパニーの哲学の通り、かなり品質の良い天然香料の割合により生み出されたこのオリエンタルの香りには、カルピエの葉とラブダナムといった天然香料が贅沢に使用されています。一方で、バニラは一切使用されていません。
オリエンタルの神秘性に、微笑を加えた香り
セリーヌ・エレナ様。
セリーヌ・エレナという女性調香師の恐ろしいところは、童話を読んで聞かせるように、官能的な香りを作り上げるところにあります。彼女の香りの全てに横たわるのは〝温かい眼差し〟です。それは日本人にはとても分かりやすい感覚だと思うのですが、セリーヌの香りには、閃きよりも、熟考の果てに作り上げた、温かさがあるのです。
今では天才と呼ばれる父親ジャン＝クロード・エレナも元々は、調香師のメインストリームから外れていた反逆者だったように、セリーヌは、香りを乱発する現在の調香師の風潮に反逆するように、ゆっくりと丁寧に優しい香りを生み出してくれるのです。
この香りについて、ゲランのシャリマーの劣化版という専門家の評価もあれば、そもそもオリエンタルの捉え方の方向性が違いロマンティックなオリエンタルではなく、オリエンタルの持ちうる浮遊感を捉えた珍しい香りであるという評価もあります。
私は、この香りは、微笑みのオリエンタルであり、温かい優しさに包まれる香りだと思います。
香水データ
香水名：オリエンタル ラウンジ
原名：Oriental Lounge
種類：オード・パルファム
ブランド：ザ・ディファレント・カンパニー
調香師：セリーヌ・エレナ
発表年：2009年
対象性別：ユニセックス
価格：50ml／18,150円、100ml／24,750円
トップノート：ベルガモット、ペッパー、カルピエの葉
ミドルノート：ローズ、サテンウッド
ラストノート：フレンチ・ラブダナム、アンバー、トンカビーン
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価格:18,628円 |