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マーロン・ブランド

マーロン・ブランド1 『乱暴者』(3ページ)

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リーバイスの501XXのジーンズ

レザーパッチのXXが最高級のデニムの使用を意味していました。

1947年に501XXはスリムフィットになりました。

1950年代半ばより全米の高校で、ライダースの着用は禁止された。

今でもタイムレスなライダースとジーンズのアンサンブル。

マーロン・ブランドによってデニム・パンツは一般的になりました。そして、本作において、ジョニーとその仲間達の多くが穿いているジーンズはリーバイスの501XXでした。

本作はイギリスで1967年11月まで上映禁止となりました。つまり『乱暴者』のジョニー・スタイルが、1950年代後半から60年代前半にかけて英国で流行したロッカーズというライフスタイルに最も大きな影響を与えたのですが、それはポスターやスチール写真で膨らんだイメージに沿ったものでした。

そして、米国製のライダースであるショットのパーフェクトも手に入らなかったので、ルイス・レザーPRIDE & CLARKEといった英国製のライダースを着ていたのでした。

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エルヴィス・プレスリーに影響を与えたジョニー・カット

このジョニーのもみ上げが、エルヴィス・プレスリーという青年に衝撃を与えました。



本作のマーロン・ブランドのもみ上げを残すヘアカット=ジョニー・カットは当時斬新でした。そして、このスタイルが、ジェームズ・ディーンとエルヴィス・プレスリー(1935-1977)に大いなる影響を与えたのでした。エルヴィスに至ってはこの作品を溺愛しており、主演作『監獄ロック』(1957)の主人公のイメージはジョニーそのものでした。

ヒロイン役のメアリー・マーフィ。

ブランドは、当初の尖がった内容の脚本に修正が加えられ、すっかりつまらなくなったので、脚本を無視して、アドリブだけですべての場面を即興で演じるようになりました。

その結果、あの無意識に25セント玉をカウンターの上で前後に動かし、ウエイトレスのキャシーがそれを掴もうとすると、その指の間を滑りぬけるかのようにジョニーが動かし、キャシーは、知らぬ間に、とまどいながらもすっかりジョニーに魅了され、引き寄せられていくという、不良が田舎娘をすっかり骨抜きにしていく心理プロセスを見事に描き出すことに成功しました。

初々しいぴったりなキャシーという役柄を演じたメアリー・マーフィ(1931-2011)は、1951年にビバリーヒルズのサックス・フィフス・アベニューでラッピング係をしている所をスカウトされパラマウント社と契約しました。後に『必死の逃亡者』(1955)や『ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦』(1972)で好演を見せています。

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マーロン・ブランドの実姉。


マーロン・ブランドが最も愛した女性の一人でもある最愛の姉ジョスリン・ブランド(1919-2005)。ブランドは、彼女の薦めにより、恩師ステラ・アドラーと出会い、彼女の下で演技を本格的に学ぶことになったのです。ジョスリン自身も、優れた女優で、本作と同年の1953年に公開されたグレン・フォード主演の「復讐は俺に任せろ」ではリー・マーヴィンと共演しています。

1948年から1951年にかけてブロードウェイで好評を博したヘンリー・フォンダ主演の「ミスタア・ロバーツ」においても、アン中尉の役で出演しました。