LP No.9 レディース
原名:LP No.9
種類:オード・トワレ
ブランド:ペンハリガン
調香師:クリスチャン・プロヴェンザーノ
発表年:1998年
対象性別:女性
価格:100ml/22,000円
さあ、カーネーションを受け取って、バラードのように眠れ。
20世紀の世紀末、ペンハリガンは低迷期に差し掛かっていました。そんな1998年のバレンタインデーに発売された「LP No.9 レディース」は、クリスチャン・プロヴェンザーノにより調香されました。2006年に廃盤となり、数年後に復刻し、今は再び廃盤になっています。
〝LP〟とは〝Love Potion=媚薬〟の略です。Love Potion No.9、それは1964年にサーチャーズ(英国)により全米No.3のヒットを記録した大ヒット曲の名を冠し、その世界観=墨汁の匂いを投影させた〝愛の戦士〟の香りです。
あたらしい愛の伝説が、素肌の上を駆け巡る。
熱愛中のカップルが歩いている向かいから、〝LP No.9〟を身に纏ったあなたが歩いてくる。そして、カップルとすれ違った後、必ず男性は、振り向いてあなたを見る。
そんな鮮やかなホットピンクの〝媚薬〟の香りは、ベルガモットとアマルフィ・レモンに弾き出される中、苦いゼラニウム、タラゴン、ラベンダーが広がるハーブとシトラスのカクテルからはじまります。
すぐにシナモン、バニラ、アンバーが注ぎ込まれ、うっとりするような温かくドライな神秘のヴェールに包まれてゆくのです。そして、墨汁の匂い=パチョリがやってくるのです。
やがて、クローブのようなカーネーションを中心に、中毒性のある甘やかなジャスミンとローズの花の蜜、フレッシュグリーンなスズランが、シダーとムスクのクリーミーに渦巻く星雲にのみこまれてゆきます。
それはまるで天空にシャルドネを振りかけ、夜空に浮かぶアラベスクのように煌いて輝いて、グリーンなハーブとスパイシーなアンバーにゆらめいて、愛の伝説を生み出していくようです。
ディオールの「デューン」とよく比較される香りです。
香水データ
香水名:LP No.9 レディース
原名:LP No.9
種類:オード・トワレ
ブランド:ペンハリガン
調香師:クリスチャン・プロヴェンザーノ
発表年:1998年
対象性別:女性
価格:100ml/22,000円
トップノート:タラゴン、ゼラニウム、ラベンダー、ベルガモット、アマルフィ・レモン
ミドルノート:カーネーション、ローズ、ジャスミン
ラストノート:ヴァージニア・シダー、シナモン、アンバー、パチョリ、ムスク、バニラ