【バイレード】リルフルール（ジェローム・エピネット）

リルフルール

原名：Lil Fleur
種類：オード・パルファム
ブランド：バイレード
調香師：ジェローム・エピネット
発表年：2020年
対象性別：ユニセックス
価格：50ml／26,070円、100ml／38,170円
公式ホームページ：バイレード

スマートフォンの中に若さが弾けるような香り
キャンペーン・フォト
香水データ

スマートフォンの中に若さが弾けるような香り

©BYREDO

2006年に創立されたバイレードから2020年6月に発売された「リルフルール」（小さな花）は、ジェローム・エピネットによって調香されました。

ティーンエイジャーの女性の思春期の複雑さに捧げるべく、嗅覚以外の知覚によって、若きエネルギーとジェンダーレスな感性を捉えた香りです。

私たち全員が経験し、もしくは今まさに経験している複雑な感情、1分前は大笑いしていたのに、今は怒っているという、大人になるに従いコントロールすることを学ぶこの抑えきれない若さを香りに投影しました。

ベン・ゴーラム

爽やかに甘いタンジェリンが、酸味のあるカシスの葉と遭遇し、スウィートな若い情熱を弾けさせます。キラキラと輝く若さを、サフランがノスタルジックに温かく見守るように包み込んでゆきます。と説明したいところなのですが、実際に感じるのは、スマートフォンの中に若さが弾けるようなプラスチックとメタリックが組み合わさったような香りからこの香りははじまります。

すぐにその中心から、真紅のダマスクローズが、不機嫌さを漂わせながらアンニュイに咲き誇ります。騒々しいトップからミドルの香りの変化は、スモーキーなレザーの到来とともに、クリーミーなバニラとアンバーグリス、ブロンズウッドによって、若き熱情をやさしく抱擁するように包み込んでゆきます。

実に奇妙なことなのですが、30代から40代の洗練されたミステリアスなムードに包まれたサフランローズの香りへと肌に馴染みこんでゆきます。ビジュアルイメージとここまで一致しない香りも珍しいかもしれません。

キャンペーン・ビジュアルは、アートディレクターのM/M Paris（エムエムパリス）とフォトグラファーのクレイグ・マクディーンによるものです。12人のモデルたちは2020年1月にニューヨークのストリートで見つけた素人の女性たちで、ポートレイトの上に、インタビューで彼女たちが語った言葉がイラストとして描かれています（6人ずつ2回に分けてキャンペーンは行われた）。