イネス ド ラ フレサンジュ
原名:Ines de la Fressange
種類:オード・トワレ
ブランド:イネス・ド・ラ・フレサンジュ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2004年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:50ml/9,000円
イネス・ド・ラ・フレサンジュをご存知ですか?
シャネル専属の伝説的なファッション・モデルだったイネス・ド・ラ・フレサンジュ(1957-)が自身のファッション・ブランドを立ち上げたのは、1990年のことでした。そして、1999年にそのブランドから離れたことにより、同ブランドの人気が急落しているときに発売されたのがこのフレグランスのオリジナル版でした。
イネスの名が冠されているのですが、イネス自身がまったく関わっていないこの香りは、アルベルト・モリヤスによりオリジナル版を再調香したものです。残念ながら、僅か2年で市場から消えてしまいました。
イネスのブランド・シンボルである〝黄金の葉〟が描かれた、古代ローマ風なゴールデンボトルのデザインは、ティエリー・ドゥ・バシュマコフによるものです。
そんなこの香りのイメージは、黄金の果実と花々です。酸味の効いたベルガモットと共に、太陽の日の光の中で勢いよく扉が開かれるこの香りは、マンダリン・オレンジとブラックカラントによる黄金の林檎のようなフルーティーな甘さに、華やかな黄金のネロリが微量のアルデハイドにかき混ぜられるようにしてはじまります。どこかシャネルのNo.5を彷彿とさせるはじまりです。
すぐに、フルーティーの中から、ホワイトローズ、ピオニーといった華やかなフローラルが現れます。そして、パウダリーなアイリスが香り全体を清潔感溢れる高級石鹸のように纏めてゆきます。スズランの清清しさが見事にアクセントになっています。
やがて、パチョリとベンゾイン、ベチバーにより、日没後の月光の輝きのようにアイリスを中心としたパウダリーフローラルは、ホワイトムスクに包まれ、白く光る厳かなシプレ特有のドライダウンを迎えてゆくのです。
ちなみにイネス・ド・ラ・フレサンジュ本人は、ゲランのミツコを溺愛し、メゾン・フランシス・クルジャンやフレデリック・マル、セルジュ・ルタンスを愛好しています。
香水データ
香水名:イネス ド ラ フレサンジュ
原名:Ines de la Fressange
種類:オード・トワレ
ブランド:イネス・ド・ラ・フレサンジュ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2004年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:50ml/9,000円
トップノート:ブラック・カラント、マンダリン・オレンジ、ネロリ、ベルガモット
ミドルノート:ピオニー、アイリス、ホワイト・ローズ、スズラン
ラストノート:パチョリ、ベンゾイン、ベチバー、ホワイトムスク