究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
エリザベス・テイラー

エリザベス・テイラー7 『バターフィールド8』2(2ページ)

エリザベス・テイラー
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

作品データ

作品名:バターフィールド8 BUtterfield 8 (1960)
監督:ダニエル・マン
衣装:ヘレン・ローズ
出演者:エリザベス・テイラー/ローレンス・ハーヴェイ/ダイナ・メリル/エディ・フィッシャー/スーザン・オリバー

スポンサーリンク

そのブラックドレスの名は〝バターフィールド8〟

男を夢中にさせるリズ・テイラーのむっちりとした胸元。

黒いドレスの女には真珠のネックレスがとても似合います。

グロリア・ルック5 ブラックドレス
  • ブラック・シフォン・カクテルドレス
  • 黒のサテンのロンググローブ
  • 二連のパールネックレス
  • 黒のハイヒールパンプス

短いがつらい作業だった。とりわけエリザベスにとってはね。というのも、彼女が自分自身にも、他のみんなにもそうなるようにしむけたからだ。エリザベスは、よりすばらしい映画にしようと力を合わせて働いている仲間をほとんどみんな憎んでいた。ヘレン・ローズのような、昔からの仲間でさえ彼女につらい目に合わされたよ。リズはしょっちゅう衣装に文句をつけていた。うるさいという点では、MGMも同じだったがね。連中はこんな電報を送ってきたよ。『胸元露出しすぎ。検閲通るまい』ってな。・・・ある日こっちもついに癇癪をおこして、MGMにメモを送りつけてやった。『いいか、彼女は娼婦の役なんだ、修道院長じゃなんだぞ』と。

ダニエル・マン

本作に登場するブラックドレスは、〝バターフィールド8〟と呼ばれ、多くのコピーが販売される大ヒット・ドレスとなりました。そして、一年後にオードリー・ヘプバーンが『ティファニーで朝食を』(1961)において、同じくコールガールを演じ、リトルブラックドレスを着たことにより、世界中の女性は競い合ってブラックドレスを着ることになったのでした。

スポンサーリンク

ノーマのグレンチェックコート


ノーマ(スーザン・オリバー)のグレンチェックのコートと同素材のストールの組み合わせ。

スポンサーリンク

ゼブラ・フードつきのツイードケープ



グロリア・ルック6 ツイード・ケープ
  • グレーのツイード・ケープ、ゼブラ柄のファー・フード
  • 黒のロングレザーグローブ

共演のローレンス・ハーヴェイは、当初他の全員のスタッフと同じようにリズを嫌い、〝ビッチ〟かときには〝ファット・アス〟と呼んでいたが、撮影が進むにつれて彼女を尊敬するようになり、ハーヴェイだけが彼女をかばうようになった。撮影は朝八時から始まる予定だったが、リズは午後の二時になってようやく現れた。食事は毎日マンハッタンのリンディから取り寄せろと命令していた。

ダニエル・マン

おそらくこの作品が、リズ・テイラーが掛け値なしに美しく見える最後の作品だと言って良いでしょう。この作品は、1960年1月から3月にかけて撮影が行われたので、彼女が28歳の時の作品になります。この作品以降、リズは、『クレオパトラ』のように貫禄のある美貌を誇示していくことになります。