「妖怪人間ベラ」が影響を受けたルック
クレオパトラ・ルック16 パープル×レッド
- 『妖怪人間ベム』に出てきそうなパープルのロングスリーブシルクドレス
- 赤のストールを頭に、腰紐でそのストールを固定、金のスネークプリント
なかなか撮影が終わらない『クレオパトラ』のあおりを食い、マリリン・モンローは、1962年6月に20世紀フォックスを解雇されました。
キャンセルされた主演映画『女房は生きていた』のギャラは、リズの1/10の10万ドルでした。その解雇の前の週に彼女は有名なケネディ大統領へのハッピーバースデートゥーユーを歌っていました。そして、同年8月5日に35歳の若さで謎の死を遂げたのでした。
リズ・テイラーとリチャード・バートン
クレオパトラ・ルック17 喪服
- 黒髪ぱっつんのドレッドウィッグ、ゴールドビーズ
- ブラック・プリーツ・ドレス、プランジング・ネック
- ゴールドスネーク・クラスプ(留め金)
- グレーストール、縁の一部にゴールドテープ
彼は完璧な色事師だと思いました。抵抗できないんです。顔も背中もあばただらけで、ほんとに汚い肌でした。背も165センチ(実際は178cm)しかなくて、でも胸板が厚くて、いかつい顔立ちで、見つめられたら催眠術にでもかかりそうな青い眼で、ほれぼれするような声でした。
エヴァ・ガボール(ザ・ザ・ガボールの妹)がリチャード・バートンについて語る
伝説のカップルとなるリズ・テイラーとリチャード・バートン。すべてのはじまりは1961年の大晦日のパーティでした。それまで共演シーンのなかった2人に接点は全くありませんでした。そして、共に既婚者でした。リズ・バートンに至っては、親友のデビー・レイノルズの夫だったエディ・フィッシャーと、1959年に略奪婚したばかりでした(一大スキャンダルとなる)。
『クレオパトラ』のセットで彼を一目見た瞬間からすべてが違ってしまった。彼が気になる存在になったどころか、恋に落ちてしまい。それ以来ずっと、成人してからのほぼ全人生にかけて彼を愛してきた。
エリザベス・テイラー
そもそも2人が最初に会ったのは、リズのお腹に最初の子供がいた20歳の時でした。リチャード・バートンの『聖衣』(1953)の撮影寸前に、共演者のジーン・シモンズとその夫スチュアート・グレンジャーが開いたホームパーティで、バートンがパーティの中心になりはしゃぐ中、プールサイドで彼に全く興味なく、読書をしていたのでした。その時のバートンのリズに対するイメージは「お高い小娘だな」でした。
テイラー・バートンのW不倫スキャンダルが、本作を、全く違ったものへと変えていったのでした。