クレオパトラは本当に美しかったのでしょうか?
クレオパトラ・ルック6 サマードレス
- ちびまる子ちゃんのようなおかっぱ頭、内巻き
- ゴールドのヘッドジュエリー
- 薄い水色のノースリーブコルセットドレス
- イチョウの葉の刺繍が施されたノースリーブの白のシースルーガウン、
- ゴールドバングル、ウラエウスの紋章
美しさを決定付ける要素とは、「落ち着き」が備わっていることです。そして、私は、物静かにしていられる能力と、体をまるっきり動かさずにじっと座っていられる能力を持っていました。
エリザベス・テイラー
監督のジョーゼフ・L・マンキーウィッツは、すごく厳しくて有無を言わせないタイプの監督であるにもかかわらず、リズ・テイラーが再三撮影に遅れてきたり、セットに現れなくても、絶対に彼女を非難せずに、千人のエキストラと共に一緒にぼんやりと腰をおろして、パイプをくゆらしながら、彼女が姿を見せるのを待っていました。
そして、名優レックス・ハリソンにとっても、彼の時間のかなりの部分は、リズを待つのに費やされました。しかし、彼女はいざ現れると、すべての台詞を自分のものにしていました(ただし、5、6回テイクを重ねエンジンを温めるタイプだったため、舞台俳優のハリソンやバートンのように1発目からいい芝居が出来る俳優は、彼女と同じ画面に出ると精彩を欠きました)。
クレオパトラがファラオになった日
クレオパトラ・ルック7 ファラオ・ルック
- 赤のプスケント(二重冠)、真ん中にウラエウスの紋章
- ワンショルダードレス、金と銀、プリーツスカート
- ヘカとネケク
- 細身のバングル
あれが下水溝のクソみたいに会社の金をどんどん押し流していた。
ダリル・ザナック
当初、シーザー編とアントニー編で2作品に分けた6時間物として製作されていました。しかし、リズ・テイラーとリチャード・バートンのスキャンダルの影響もあり、バートンが出演しないシーザー編に観客は興味を持たないのではと考えた20世紀フォックスの新社長ダリル・ザナック(1962年7月25日にスクーラスから引き継ぐ)が反対しました。
そして、1作品に纏める事を要求された監督のマンキーウィッツは5時間20分のファースト・カットをザナックに提出するのですが、彼は開口一番「どのシーンもだらだらと長いだけだ!見せ場であるべきアントニーのシーンが辛気臭い!特に戦闘シーンは素人が撮ったように盛り上がりがない!」と言い放ち、最終的に4時間にカットしたのでした。