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ディプティック

【ディプティック】オー ローズ(ファブリス・ペルグラン)

ディプティック
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オー ローズ

原名:Eau Rose
種類:オード・トワレ
ブランド:ディプティック
調香師:ファブリス・ペルグラン
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:50ml/16,940円、100ml/23,100円
公式ホームページ:ディプティック

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薔薇のもっとも美しい瞬間を摘み取る香り

©Diptyque

カッサンドルへのオード(ピエール・ド・ロンサール/清岡卓行訳)

可愛いひと、さあいっしょに行きましょう。
この朝太陽に向かって、
深紅のドレスをあらわにしたあの薔薇の花が、
この夕べその深紅のドレスの襞を、
またあなたに似たその顔色を、
失っていないかどうか見るために、

ああ!ごらんなさい、可愛いひと、
薔薇の花は同じ場所で、なんという儚さ、
ああ!ああ!その美しさを捨ててしまった!
おお、ほんとうに邪険な母親である自然、
だって、このような花の美しさが、
朝から夕がたまでしかつづかないんですからね。

だから、可愛いひと、もしぼくの言葉を信じるなら、
あなたの年齢がいちばんみずみずしい新しさで、
花を開いているそのときに、
摘んでください、摘むのです、あなたの若さを。
老年というものは、この花に見られるように、
あなたの美しさを消してしまうのです。

ディプティックから2012年に発売された「オー ローズ」は、ルネサンス期のフランスの詩聖ピエール・ド・ロンサールの「カッサンドルへのオード」の詩からインスパイアされ生み出された香りです。ファブリス・ペルグランにより調香されました。

この詩は、1545年4月21日にブロワ城で、フランス王国の国王フランソワ1世とその妃カトリーヌ・ド・メディシスにより主催された舞踏会に出席した21歳のピエールが、カッサンドルという15歳のイタリア人少女の唄うシャンソンに心を奪われた瞬間誕生しました。

「オー ローズ」とはフランス語で「ローズの水」です。

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どこかで呼んでるハニーローズの香り


今まで誰にも気づかれずに秘密のように甘い香りを放っていたピンクローズたちがはじめて人々の脚光を浴びることになりました。この香りのイメージは、はじめて人前で花開くピンクローズの香りです。

フルーティーなライチと、ブラックカラントのみずみずしい酸味、そして、ベルガモットの苦みに元気付けられながら、透き通るようなピンクローズの蕾が、ゆっくりとおそるおそる花を咲かせていきます。さぁ、みんな一緒になって花を咲かせましょうと励まし合いながら・・・

トルコ産のダマスクローズとグラース産のセンティフォリア・ローズがブレンドされた朝露を含んだティーローズのような香りの中に、アンブロキサンとピオニーが注ぎ込まれ、フレッシュな香りに包まれてゆきます。

やがて、開花したピンクローズたちの棘を想わせるグリーンゼラニウムが加わることにより、摘みたてのローズのようなグリーンな瑞々しさが生み出されてゆきます。そして、ハニーに包み込まれたジャスミン=ヘディオンが、ピンクローズの最も美しい側面を煌かせてくれます。

ドライダウンと共にフルーティーなハニーローズは、ホワイトムスク、さらにシダーウッドに包まれ、そのソーピィーさが清潔感と哀愁の余韻を呼び覚ましながら、人肌の中に優しく溶け込むように消えてゆきます。

どこかで呼んでるハニーローズの香り。目立ちすぎず、絶対に嫌われないローズの香りを生み出したディプティック。このブランドの凄さは、香水に対する日本人女性の高い警戒心を見事に取り除いたところにあります。

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香水データ

香水名:オー ローズ
原名:Eau Rose
種類:オード・トワレ
ブランド:ディプティック
調香師:ファブリス・ペルグラン
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:50ml/16,940円、100ml/23,100円
公式ホームページ:ディプティック


トップノート:ベルガモット、ブラックカラント、ライチ
ミドルノート:ジャスミン、ゼラニウム、ダマスクローズ、メイローズ
ラストノート:ムスク、ヴァージニア・シダー、ホワイトハニー