ディオール アディクト オードゥトワレ
原名：Dior Addict Eau de Toilette
種類：オード・トワレ
ブランド：クリスチャン・ディオール
調香師：フランソワ・ドゥマシー
発表年：2014年
対象性別：女性
価格：50ml／14,520円、100ml／20,350円
公式ホームページ：ディオール
バニラとサンダルウッドに包まれた「ディオール アディクト」
©DIORBEAUTY
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2002年7月4日、アメリカの独立記念日に合わせて開催された、ディオールの2002年秋冬オートクチュール・コレクションのランウェイは、この上なき期待感に包まれていました。それは1996年からクリエイティブ・ディレクターをつとめていたジョン・ガリアーノが前夜に、「私たちはディオールを解体しました。今こそ再建の時です！失われたグラマラスを取り戻すのです！」という力強い革命宣言のためでした。そして、この時、「ディオール アディクト」の発売が高らかに宣言されたのでした。「ADDICT IT!」と！
しかし、2011年2月末にジョン・ガリアーノがパリのカフェで反ユダヤ的な発言をしたため、3月1日に電撃解雇されたのでした（後任のラフ・シモンズは2012年4月に就任）。
そんな暗雲を晴らさんとばかりに2012年に「ディオール アディクト」はリニューアルされ、「ディオール アディクト オー フレッシュ」と「ディオール アディクト オー センシュアル」と共に、アディクト・コレクションとして発売されました。そして翌2013年6月に「ディオール アディクト オー デリス」が、ディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより調香されました。
さらに2014年に発売されたのが「ディオール アディクト オードゥトワレ」でした。
光り輝くセクシーを身に纏う。
©DIORBEAUTY
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軽やかさの中に、官能的なムードを詰め込んだこの香りは、太陽の輝きを全身で浴びるようなマンダリンシャワーからはじまります。ジューシーな果汁よりも、太陽の光と海風に愛撫されている育ち盛りの青々としたマンダリンの果皮の香りに満たされてゆきます。
すぐに、妖しくパウダリーに蜃気楼のようにきらめく甘やかなインド産ジャスミン・サンバック・アブソリュートがピリっとグリーンなネロリと共に、素肌を駆け抜けてゆきます。このフローラルの組み合わせが、女性の中に眠る官能のスイッチを押してくれるように、女性だけが持つセクシャルなエネルギーをチャージしていくようです。
と同時に「オーフレッシュ」のホワイトムスクの広がりとは対極に、バニラとサンダルウッドのミルキーなウッディの温かみとひとまとめになってゆきます。
この香りの〝アディクト〟要素は、まろやかに渦巻くジャスミンとバニラとネロリとサンダルウッドの壮麗さと温かみの共存にあります。何よりもつけ心地が良く、息をのむほどの品位がありながらも、スリットの入ったスカートからエステで磨き上げられた光り輝く生脚がハイヒールと共に突き出されるような、妖艶さも満ち広がらせてゆくのです。
でありながら、一緒に軽やかな春の風を連れてくるような、軽快な明るさがあります。つまりは弾ける明るさではなく、温かくまどろみたくなる明るさと輝きがこの香りにはあるのです。
ビジュアル広告のモデルは、ロシア出身のファッション・モデル、サーシャ・ルス（1992－）です。彼女は、2019年にリュック・ベッソンが監督した『ANNA/アナ』で主役を演じています。
香水データ
香水名：ディオール アディクト オードゥトワレ
原名：Dior Addict Eau de Toilette
種類：オード・トワレ
ブランド：クリスチャン・ディオール
調香師：フランソワ・ドゥマシー
発表年：2014年
対象性別：女性
価格：50ml／14,520円、100ml／20,350円
公式ホームページ：ディオール
トップノート：シシリアン・マンダリン
ミドルノート：ジャスミン・サンバック、チュニジアン・ネロリ
ラストノート：バニラ、サンダルウッド