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【カーディガンズ】カーニヴァル|60年代フレンチファッション

カーディガンズ
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カーニヴァル

Carnival 90年代のファッション・アイコンとして、カーディガンズニーナ・パーション(1974-)を忘れてはならない。特に「カーニヴァル」のPVにおけるニーナは、ヘアスタイル、ファッション、表情、所作の全てにおいてタイムレスな魅力に満ち溢れていました。

この曲は、1995年に発表されたセカンド・アルバム「ライフ」からのファースト・シングルです。ちなみにこのアルバムは、日本でもオリコン13位(50万枚以上の売り上げ)を記録するほどの爆発的なヒットとなり、日本におけるスウェディッシュ・ポップブームのはしりとなりました。

概要


曲名:カーニヴァル
原名:Carnival
リリース:1995年
最高順位:全英35位

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60年代を制する女、美を制する。

1960年代のスパイムービーのようなミステリアスな旋律と天使のような歌声のギャップにまず興味が惹かれることでしょう。それは2020年においても全く古さを感じさせません。

「カーニヴァル」は、1960年代のフレンチポップスの影響を受けた曲です。いいえ、より端的に言うと、パフォーマンスも含めてフランス・ギャルの影響を強く受けています。しかし、それはあくまで影響を受けているだけであって、ニーナは、そこから独特なグルーヴィなムードを生み出しました。

社交ダンスを踊る選手たちを前にして、体育館のようなしょぼい会場で、カイゼル髭の審査員たちを前にしてカーディガンズは歌を歌うのですが、これがどういった審査なのかは分かりません。このシュールさと、グループの4人の男たちのカッコよさを従えて、ニーナ・パーションが素晴らしくイカすショートボブと共に、愛くるしい笑顔と上目遣いを駆使しながら、踊るような軽やかさで、ファッション精神とは何かを歌って聞かせてくれるのです。

フランス・ギャルほど過小評価されている女性は、存在しない。それは日本の梶芽衣子様と同じくらいだ。ファッションの歴史において、フランス・ギャルが果たした役割は、同時代のイヴ・サンローランに匹敵します。

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アメリカン・パイに出てきそうな二人

このPVの素晴らしい所は、ドラムのベン・ラガーバーグ(下の写真の1枚目と2枚目)とギターのピーター・スヴェンソン(下の写真の3枚目と4枚目)が、この曲を完膚なきまでのファッション・ソングへと昇華させる役割を見事に果たしているところにあります。いちいちカッコつけていて、しかもカメラ目線で決め顔を連発してくれるのです。そして、それがまた痺れるほどカッコいいのです。

ファッション・ソングとはなんぞや?それは、ファッションIQを高めたい男女にとってのバイブルとも言うべき曲のことをさすのです。




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ニーナ・ルック1 フレンチワンピース

60年代のフランスギャルやツイッギーを連想させるスタイリッシュなショートボブとミニワンピースのパーフェクトな組み合わせ。アメリカでたとえるならば、『奥さまは魔女』のサマンサが着てそうなミニスカートを90年代半ばに着た彼女は、このスタイルをタイムレスなものにしました。

タイトすぎないミニスカートのシルエットと、細すぎないむっちりしたニーナのストッキングに包まれた足先を包み込むトングヒールサンダル。オールホワイトルックの極めつけはサンフラワーモチーフのイヤリングです。







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ニーナ・ルック2 ロングコート

サングラスにロングコートにショートボブという組み合わせが、アルフレッド・ヒッチコックのヒロインのように最高にミステリアスです。

そして、ニーナ・パーションは、コートのスタイリングがとてもお上手な女性と言えます。小柄でキュートな女性だからこそ、メンズライクなアイテムをチョイスするというスタンスです。