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ペンハリガン

【ペンハリガン】ブルーベル(マイケル・ピクタール)

ペンハリガン
©Penhaligon's
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ブルーベル

原名:Bluebell
種類:オード・トワレ
ブランド:ペンハリガン
調香師:マイケル・ピクタール
発表年:1978年
対象性別:女性
価格:50ml/15,950円、100ml/22,550円

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日本では〝まぼろしのブルーベル〟の香り

©Penhaligon’s

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1950年代から70年代にかけてゆっくりと衰退の道を歩んでいたペンハリガンを復活させたのは、「ハマンブーケ」を愛する有名なイタリア人映画監督兼オペラ演出家であるフランコ・ゼフィレッリでした。彼は1975年に、ペンハリガンを買収し、シーラ・ピクルスをクリエイティブ・ディレクターとして、ブランドの再興を託したのでした。

そして、彼女は、まず最初にコヴェント・ガーデンに店舗をオープンし、ボトルキャップが四角に変更されていたのを、ウィリアム・ペンハリガンがデザインしたオリジナルの「ハマンブーケ」のボトルと同じようにラウンド・ストッパーと大きなリボンに戻しました。

1975年から1998年までシーラは、ペンハリガンの責任者として、ウィリアム・ペンハリガンとウォルター・ペンハリガンが調香したレシピを徹底的に分析し、過去のヘリテージを復活させただけでなく、新たに調香師を雇い、女性のためのさまざまな伝統的な花の香りを生み出していったのでした。

そのうちのひとつがマイケル・ピクタールにより調香され1978年に発売された「ブルーベル」でした。ダイアナ元妃がもっとも愛したグリーンフローラルの香りとしても有名で、世界的にもっともよく知られたブルーベルの香りなのですが、日本では、ほぼ手に入らない〝まぼろしのブルーベル〟です。

ちなみにイングリッシュ・ブルーベルは英国では4月下旬に咲きます。しかし、この花からは香料が採れないので、スズランと同じように他の香料をブレンドして人工的に香りを作り上げなければなりません。

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イングリッシュ・ブルーベルとヒヤシンスの繊細な輝き

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この香りの美しさは、大都会の中で、自然を連想させる香りが、一瞬で妖精の住む森の湖畔へと場面転換していくところにあります。まるで、金属のジェットで運ばれ、うっとりするような大自然に移動していくような、安らぎだけでなく、ドラマティックなムードも運んでくれる香りそれが「ブルーベル」です。

それはシトラスの風に、ブルーベルの小さな青いベルが揺らされ、新緑のガルバナムが解き放たれるようにしてはじまります。どこか野に咲く花の茎をつぶしたような苦味が広がってゆきます。

青さを突き抜けたメタリックなジェットの気流の中から開放されると、あなたは、いよいよブルーベルが咲き誇る森の湖畔に注ぎ込む、ほんのり(オレンジブロッサムの)フルーティな小川の激流に身を任せることになります。

(二種類のスパイス)冷たいクローブと温かいシナモン、フレッシュなスズランとシクラメン、甘いローズとジャスミンが混じり合うことによって、新鮮な花と草の清流に洗われた全身を、湖畔の森のブルーベルの絨毯が受け止めてくれるのです。

サファイア、アクアマリン、ターコイズの宝石の輝きを散りばめたようなシャープなブルーベルの凛とした甘さに包み込まれてゆくのです。

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ダイアナ元妃がもっとも愛した香り


マーガレット・サッチャーケイト・モスなどイギリス出身の多くの著名人が愛している香りなのですが、誰よりもこの香りを愛した女性として有名なのが、ダイアナ元妃(1961-1997)です。

彼女は、たとえファッション・ブランドに対する好みは変わろうとも、その人生の最後まで、この香水を愛する姿勢を変えなかったのです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ブルーベル」を「ぞっとするフローラル」と呼び、「防虫剤です、これは。」と1つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ブルーベル
原名:Bluebell
種類:オード・トワレ
ブランド:ペンハリガン
調香師:マイケル・ピクタール
発表年:1978年
対象性別:女性
価格:50ml/15,950円、100ml/22,550円


トップノート:レモン、オレンジ、ライム
ミドルノート:ヒヤシンス、ローズ、ジャスミン、シクラメン、スズラン、カモミール
ラストノート:ガルバナム、クローブ、シナモン