ビーチ ウォーク
原名:Beach Walk
種類:オード・トワレ
ブランド:メゾン マルジェラ
調香師:ジャック・キャヴァリエ、マリー・サラマーニュ
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:10ml/5,280円、30ml/11,880円、100ml/23,540円
公式ホームページ:アットコスメ
1972年のコルシカ島のカルヴィのビーチの香り
メゾン マルジェラの「レプリカ」(Line③)フレグランス第二弾として、2012年10月10日に発売された3種類の調香師は、すべてジャック・キャヴァリエとマリー・サラマーニュです。
それぞれの香りが、人生のさまざまな瞬間を思い出させる、「ある年」の「ある場所」をテーマにした香りになっています。そのうちのひとつ「ビーチ ウォーク」は、1972年にフランス・コルシカ島のカルヴィ(フランス外人部隊が駐屯する)の新鮮な海の香りと、海水を受け止める小麦肌をイメージしたサマー・フレグランスです。
ちなみに1972年という一年は、2月に札幌冬季オリンピックが開催され(フィギュアスケートで銅メダルをとったアメリカのジャネット・リンが「札幌の恋人」「銀盤の妖精」と呼ばれ、日本中で大人気になりました)。
5月13日には千日デパート火災で118人が死亡しました。15日に沖縄返還、さらに30日に、イスラエルのテルアビブ空港で日本赤軍乱射事件が起こり26人死亡しました。8月末ミュンヘンオリンピックが開催され、9月5日に黒い九月事件で、イスラエルのアスリート11名が殺害され、 10月13日には、ウルグアイの航空機がアンデス山中に墜落し、72日間人肉を食べながら16人がサバイバルしました。
海風に吹かれて、ココナッツ・ミルクとイランイランの香りに愛される。
エルメスのレザーのカードケースの名前が付けられた町としても有名なコルシカの町カルヴィの白い砂浜を歩いたときに、全身を満たしてくれる感覚を生み出してゆくこの香りは、空高くからビーチを包み込む夏の太陽に愛されるベルガモットとレモンの輝きからはじまります。
弾けるピンクペッパーと共に素肌にそれぞれの香りが、肌を照らす太陽の光のように到来します。すぐに砂浜と波風を思わせるココナッツ・ミルク(ヘッドスペース法)とバナナのようなイランイランの息吹が甘やかに素肌を温めてゆきます。
そこに、マリンノートのトランスルゾン(Transluzone)が加わり、まるで日焼けした海水が乾いた肌の香りとなります。クリーミーなアーモンドのようなヘリオトロープがアクセントになっています。
やがて素肌に引き伸ばされたマリンノートの波間をたゆたうココナッツ・ミルクとイランイランのハーモニー(オゾン調フローラル)の中に甘いベンゾインとパウダリーなムスクとシダーが溶け込んでゆき、明るく晴れやかな日焼け止めオイルのモノイが満ち広がります。
穏やかな気持ちで、美しい南フランスのビーチを裸足で散歩する、完全に満たされた開放感に包まれていく〝海風に吹かれて、ココナッツ・ミルクとイランイランの香りに愛される〟とても贅沢な南国の香りです。
香水データ
香水名:ビーチ ウォーク
原名:Beach Walk
種類:オード・トワレ
ブランド:メゾン マルジェラ
調香師:ジャック・キャヴァリエ、マリー・サラマーニュ
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:10ml/5,280円、30ml/11,880円、100ml/23,540円
公式ホームページ:アットコスメ
トップノート:ベルガモット、ピンクペッパー、レモン
ミドルノート:イランイラン、ヘリオトロープ、ココナッツミルク
ラストノート:ムスク、シダー、ベンゾイン