アクア プールオム アトランティック
原名:Aqva Pour Homme Atlantiqve
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2017年
対象性別:男性
価格:50ml/13,090円、100ml/19,470円
販売代理店ホームページ:KAWABE
香水を一吹きするとはじまる、大西洋ひとりぼっち。
海の力強い個性を持ったフレグランスを作りたいと思いました。海辺に立って、変幻自在に変化する水の形態を見ているときに感じる、その並外れた強さを瓶詰めしたかったのです。 私にとって、アンバーグリスは最も象徴的な香水成分のひとつであるため、全体の構成の中心でなければならないと考えました。アンバーグリスは深海からやってきます。その神秘的で催眠的な力強さを強調するために、私は「シー・アンバーグリス」の濃厚で質感のあるアコードを作り出しました。それは調和のとれた豊かさの感覚を生み出し、大西洋の無限性と深さを同時に示してくれました。
シー・アンバー・アコードには、香りのバランスをとるために、海のエネルギーのような、並外れたフレッシュさの対照的なノートが必要でした。そして、私はそれに成功したと思います。 信じられないほどピュアで透明なフレッシュさが、海のパワーと静けさを伝えてくれます。こうして、2つの海の世界がぶつかり合い、融合し、この香りのカリスマ的なイメージが生まれました。アンバーグリスがフレグランスの精神と個性を決定づける一方、ウッディノートがその男性的な側面を際立たせます。
ウッディ・アコードは常に、フレグランスにおける男性らしさの紛れもない独創的な具現化として機能してきました。それは他の香水成分の原動力となっています。ベチバーは洗練さを与え、サンダルウッドは他のウッディ成分の熱を和らげます。ベンゾインはそれらすべてと対比し、アンバーグリスの魅力を強める役割を果たしています。
ジャック・キャヴァリエ
マリンノート(オゾンノートではなく)は、ブルガリから誕生したイメージがあるのですが、実際のところ、ブルガリがマリンノートの香りを発表したのは、アルマーニが「アクア ディ ジオ プールオム」によって一大旋風を巻き起こした10年後の2005年の「アクア プールオム」によってでした。
アクア シリーズ(Aqvaとスペルされる理由は、ラテン語にはuが存在しない為)第五弾として発売された「アクア プールオム アトランティック」は、ジャック・キャヴァリエにより調香されました。
地中海をイメージした前二作品が、スペイン・イビサ島の浅瀬に生える〝海をキレイにする=海のオリーブ〟海草ポシドニアを使用していたのに対してこちらは、その名の如くアトランティック=広大な大西洋のスケールと力強さをイメージした、深海をイメージしたシー・アンバー・アコードとなっています。
〝水の惑星〟のパワーをボトルに閉じ込めた香り
〝水の惑星〟と呼ばれる地球は、表面の4分の3が水で覆われています。そんな〝水の惑星〟のパワーをボトルに封じ込めたのがこの香りです。スパークリングするシチリア産レモンとカラブリア産ベルガモットに注ぎ込まれていくセージと海水の強力なマリンノート(=オーシャン・エナジー・アコード)からはじまります。
すぐにアンブロックスとCachalox(合成アンバーグリス)により生み出されるアンバーグリス・アコードがカロンと結びつき、マリンノートの塩気に深みをもたらしてゆきます(シー・アンバー・アコード)。それはまるで深海に向かって巣潜りし、海底深くに眠るネプチューンの神像を見つけ出した瞬間のように、海の力強さを一身に受け止めていくようです。
やがてバニラとベンゾインにより甘みを加えてゆきながら、再び大海原から姿を現すその時には〝水の化身〟となり、威風堂々とした男性の官能性に満たされる、そんなサンダルウッドやベチバーの温かい余韻が広がっていくのです。
ヴェルサーチェの「ディラン ブルー」とよく比較される香りです。
香水データ
香水名:アクア プールオム アトランティック
原名:Aqva Pour Homme Atlantiqve
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2017年
対象性別:男性
価格:50ml/13,090円、100ml/19,470円
販売代理店ホームページ:KAWABE
トップノート:シチリアンレモン、カラブリアンベルガモット、ウォーターノート、セージ
ミドルノート:アンバーグリス、シーノート、アップル
ラストノート:パチョリ、サンダルウッド、ベチバー、ベンゾイン、アンバーウッド