オードリー・ヘプバーンのすべて【1955】第四編(全五編)(3ページ)
All About Audrey Hepburn
オードリー・ヘプバーン出演作一覧
オードリー・ヘプバーン出演作一覧の続き
『戦争と平和』の続き
オードリー・ルック<1955年>25 ペタルカラー
- 映画『戦争と平和』
- デザイナー・マリア・デ・マッテイス
- チャコールグレーのノーカラーロングワンピース、フロントがダブル
- 白のペタルカラーのブラウス
オードリー・ヘプバーンにメイクをしている男性こそ、オードリーが最も信用したメイクアップ・アーティスト・アルベルト・デ・ロッシです。
ボンネット帽子の時代
オードリー・ルック<1955年>26 オールミント
- 映画『戦争と平和』
- デザイナー・マリア・デ・マッテイス
- オールミントのデイドレス、広いラペルにレース、ハイウエスト
- 同色のボンネット
- 白のオーガンジーグローブ
- シルバーのローヒールパンプス
オードリーのバレリーナ時代を彷彿させるヘアスタイル
オードリー・ルック<1955年>27 修道女のようなドレス
- 映画『戦争と平和』
- デザイナー・マリア・デ・マッテイス
- ダークグレーのロングドレス、Vネック、白のレース
バレリーナとしてのオードリー・ヘプバーンを連想させる美しいシニヨンで登場します。この写真を見ていると、美とはコンプレックスの裏返しであることが良く分かります。
そして、最後に赤を着る!
オードリー・ルック<1955年>28 レッドドレス
- 映画『戦争と平和』
- デザイナー・マリア・デ・マッテイス
- レッドドレス
- 白のショートグローブ
- シルバーのローヒールパンプス
- ベージュ色のボンネット
最後のオードリーの衣裳は、彼女が最も嫌いだった赤色を着て現れます。廃墟の中の赤が、映像にパワーを生み出しています。そして、何よりも、この着こなすのが難しい赤のドレスを見事に着こなしているオードリーはさすがとしか言いようがありません。このドレス・カラーがあればこそ、ピエールとの再会。そして、本当の愛で完結する物語にも説得力が生まれるのです。
クリスチャン・ルブタンの靴も、日本の着物もそうなのですが、赤という色は、静謐なるイメージとは真反対のどこか妖しい雰囲気を漂わせる色なのですが、廃墟の中でオードリーが着ていると、それは未来に向けての再生を意味する=笑顔を取り戻したロシア人の赤に見えてくるのです。ファッションにおけるカラーの重要性として、いかに立ち振る舞いが重要であるかをオードリーほど教えてくれる女優はいません。