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カイエデモード香水図鑑を応援する|2025年5月30日~6月1日終日

2025年夏に9年目を迎えるカイエデモード香水図鑑。このたび聖地調査が完了し、5月より東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸の約100か所の『香水超聖地ガイド』の更新を行っております(6月中に完成予定)。さらに、4月末より、これからの日本の香水業界を動かしていく25人のキーパーソンのインタビュー記事『フレグランス・アイコン・インタビューズ』を公開させて頂いております。

この大いなる活動にあたり、2025年5月30日~6月1日終日にあたりご寄付を募らせて頂きます(エックスのDMが半日不調であったため1日延期させて頂きます)

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【コム デ ギャルソン】リリー(フローレンス・イディエ)

その他のブランド
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リリー

原名:Series 1 Leaves: Lily
種類:オード・トワレ
ブランド:コム・デ・ギャルソン
調香師:フローレンス・イディエ
発表年:2000年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/23,200円

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大正浪漫溢れる〝鈴蘭の香り〟


1994年よりスタートしたコム デ ギャルソン パルファムは、「SERIES 1:」から「SERIES 10:」まで発売されています。「リリー」は、2000年に発売された「Series 1 Leaves:」の5種類のうちのひとつです。フローレンス・イディエにより調香されました。

咲いたばかりの百合を表現したというこの香りは、実際のところ、可憐なる大正浪漫溢れる〝鈴蘭(カタカナでも英語名でも仏語名でもなくあくまで漢字)〟を連想させます。それは懐古主義的でありながら、そのストレートな姿勢が、逆に新鮮ささえも感じさせてくれます。

搾り出された酸味と甘みの程よいバランスを感じさせる青リンゴの果汁を浴び、ゆらゆらと揺れるスズランが、フリージアとイヌバラ、ライラックのみずみずしい花びらによって、フレッシュ、ジューシー、グリーン、フローラルという四つの側面を、万華鏡が透かして見せるように、香り立たせてくれます。

決して、草原の輝きに偏ることなく、それぞれの花々が、スズランと遭遇する中で、クリーミーな官能性を帯びていくところが、この香りに、自然の鈴蘭が持つシャープな甘さを、活き活きと肌の上で蘇らせていると言えます。

スズランの花(=鈴)が音を鳴らすことが出来たらどんな音色を奏でてくれるのでしょうか?そんなことを考えさせるほど、この香りの前で深呼吸したくなるような、忠実に再現されたスズランの香りです。

2000年に発売された当初のボトルデザイン。©Comme des Garcons

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香水データ

香水名:リリー
原名:Series 1 Leaves: Lily
種類:オード・トワレ
ブランド:コム・デ・ギャルソン
調香師:フローレンス・イディエ
発表年:2000年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/23,200円


シングルノート:スズラン、フレージア、イヌバラ、ライラック