ドルフ・ラングレン現る
本作は、当時グレイス・ジョーンズ(1948-)と付き合っていたドルフ・ラングレン(1957-)の映画デビュー作です。この時に撮影したボクサーパンツ写真が、『ロッキー4』のドラゴ役を獲得させる原動力となったのでした。
マックス ゾーリン スタイル5
乗馬ルック
- ブラックウールのハッキングジャケット(乗馬用ジャケット)、3つボタン、ノッチラペル、裏地が赤いシルク、センターベント
- ブラックタイ
- 赤のシルクのポケットチーフ
- フランク・フォスターのホワイトシャツ
- ダークブラウンのジョッパーズ(乗馬パンツ)
- ブラックレザー乗馬ブーツ
- ブラックベルベットの乗馬ヘルメット
- ベージュのリブ編みニットとブラウンレザーのグローブ
マックス ゾーリン スタイル6
ダブルのスーツ
- チャコールグレーのピンストライプスーツ、ダブル、ピークドラペル、サイドベンツ
- フランク・フォスターの薄いグレー生地に白いストライプシャツ
- 赤のシルクタイ
- 赤のシルクのポケットチーフ
マックス ゾーリン スタイル7
レザーブルゾン
- ダークブラウンのレザー・ブルゾン、シングル
- ブラックレザーベルト、真鍮のバックル
- グレーのトラウザー
- フランク・フォスターのホワイト・シャツ
ウォーケンには、レザーブルゾンが似合わない。
マックス ゾーリン スタイル8
グレースーツ×レッドタイ
- グレースーツ(スタイル4のもの)
- 薄いグレー生地に白いストライプシャツ(スタイル6のもの、ネクタイもポケットチーフも)
特にこのスーツのショルダーパッドは、当時、ヤッピー(アメリカの高学歴のエリートサラリーマンを指す。1984年から使われだした)と呼ばれた男性たちのパワールックそのものです。
マックス ゾーリン スタイル9
ラスト・ルック
- ブラック・ダブルジャケット、ピークドラペル、サイドベンツ
- ライトグレー・トラウザー
- ブラックレザーベルト
- グレーレザー・ローファー
- レジメンタルタイ
- フランク・フォスターのホワイトシャツ
- カルティエ ヴァンドーム サントスの眼鏡
強化人間ゾーリンを演じたクリストファー・ウォーケンは、ボンドムービーの中でも有数の敵役を演じあげました。それにしても、デヴィッド・ボウイのようなブロンドヘアのウォーケンのファッションは、今見てもかなりモードです。細身のピークドラペルのダブルのスーツなぞは、タイムレスなスタイルです。
作品データ
作品名:007 美しき獲物たち A View to a Kill (1985)
監督:ジョン・グレン
衣装:エマ・ ポーテウス
出演者:ロジャー・ムーア/クリストファー・ウォーケン/グレイス・ジョーンズ/タニア・ロバーツ/アリソン・ドゥーディ
- 【007 美しき獲物たち】三代目ボンド=ロジャー・ムーアの最終作
- 『007 美しき獲物たち』Vol.1|ロジャー・ムーアとデュラン・デュラン
- 『007 美しき獲物たち』Vol.2|ロジャー・ムーアとルイ・ヴィトン
- 『007 美しき獲物たち』Vol.3|ロジャー・ムーアとレザーブルゾン
- 『007 美しき獲物たち』Vol.4|クリストファー・ウォーケンとカルティエ
- 『007 美しき獲物たち』Vol.5|クリストファー・ウォーケンとドルフ・ラングレン
- 『007 美しき獲物たち』Vol.6|グレイス・ジョーンズとアズディン・アライア
- 『007 美しき獲物たち』Vol.7|グレイス・ジョーンズとジャン=ポール・グード
- 『007 美しき獲物たち』Vol.8|タニア・ロバーツという悲劇のボンドガール
- 『007 美しき獲物たち』Vol.9|タニア・ロバーツの80年代プレイメイトルック
- 『007 美しき獲物たち』Vol.10|アリソン・ドゥーディと取貝麻也子