スキン オン スキン
原名:Skin On Skin
種類:オード・パルファム
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2013年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/30,150円
二つがひとつになった瞬間の香り
私はこの新しいラインを調香するにあたり、絶対的なルールを設けました。それは、すでに存在する香りではない、普通ではない何かに挑戦するということです。香りがまだ表現していない新しい領域に踏み込んでいこうと考えたのでした。
ベルトラン・ドゥシュフール
2013年に、ラルチザンも最上級フレグランス・ラインの展開を図りました。結果的には継続できなかったのですが、その最上級ラインの名を「エクスプロージョン オブ エモーション」と申します。〝恋愛における感情の高まりを香りで表現する〟というテーマで創り出された作品が一挙3作品発売され、翌2014年にも3作品発売されました。
「スキン オン スキン」は、最初の3作品のうちのひとつです。その名の意味は「肌の上の肌」です。より端的に表現するならば、この香りは、セックスの香りです。そして、ベルトラン・ドゥシュフールによって調香されました。
恐らく男も女もトレンチコートを着ているのだろう。そんな2人が、凍てつくような冬の夜に寄り添いながら、ラグジュアリーなシティホテルに辿り着きます。まずは部屋に戻る前に、ウイスキーを引っ掛けることにしよう。さぁ、この香りの世界観はここから始まります。
ウイスキーで温まった2人が、部屋に戻ります。すぐに、コートと服を脱ぎ捨てた2人は、アルコールによって男の肌はスモーキーなスエードの香りを、女の肌はサフランがブレンドされたアイリスの香りをほんのりと漂わせています。二人は静かなる野生の本能を呼びさまします。さぁ、魔の刻のはじまりはじまり。
ウイスキーとレザーの中にラベンダーとローズが溶け合い、男女が花開く瞬間を演出してくれます。このセックスが愛から生まれたのか、もしくは、ただの性欲から生まれたか、どちらなのかを教えてくれます。スキン オン スキンの本当の意味は、女が犬になる瞬間でも、馬になる瞬間でもなく、女と男がひとつの人間になれたかどうかをあなたに問いただす香りなのです。
最後にやってくるバニラとムスクを感じながらあなたは問いかけるのです。これはエクスタシーの香りではなく、二つがひとつになった瞬間の香りなんだと。つまりは、セックスの香りではなく、セックスを越えた愛の香りそれが「スキン オン スキン」なのです。
香水データ
香水名:スキン オン スキン
原名:Skin On Skin
種類:オード・パルファム
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2013年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/30,150円
トップノート:アイリス、サフラン、ウイスキー、アルデハイド
ミドルノート:ラベンダー、スエード、アルデハイド、ローズ
ラストノート:スキンエフェクト、ムスク、バニラ