アルシーブ 69 イノセンスの終わり
原名:Archives 69
種類:オード・パルファム
ブランド:エタ リーブル ド オランジェ
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2011年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/16,500円、100ml/25,300円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP
香りと愛し合うように、ひとつになる香り
2011年のクリスティーヌ・ナジェルは、まるでジョー・マローン・ロンドンの専属調香師のように、汚れがなくて美しい数々の素晴らしい香りを生み出していました。そんな中、彼女の中で溜まりに溜まった欲望と煩悩を純化する儀式を行うように、彼女はある香りを創造したのでした。
この香りの名を「アルシーブ 69」と申します。
このネーミングは、パリのアルシーブ通り69番地に作られたエタ リーブル ド オランジェの旗艦店の住所にちなんでつけられています。
〝エタ リーブル ド オランジェ=オレンジ自由国〟とは、1854年にボーア人(南アフリカに移住したオランダ系住民)によって建国された共和国(1902年まで)の名前から採られたニッチ・フレグランス・ブランドです。
「無制限に、ルールを設けず、創作する」というブランド・アティテュードを体現した香りであり、〝あなたのイノセンスの終わり〟と銘打たれたフレグランスです。
『69』それは究極のスキン・パフュームであり…
まず最初にブランドが伝えてくれるこの香りの精神は以下のとおりです。
ブランドのアティテュードを示すこの香りは、〝究極のスキン・パフューム〟です。それは五感を解放し、あらゆる可能性に対して心を開いてゆく、官能への誘いであり、誘惑への頌歌です。
この香水は一切の香りのルールも制限も突き破った、思いのままに操ることができる〝生きている水〟なのです。
つまり身に纏いしものに、数分後には、それぞれの肌の香りを覚醒させる〝スキン・レボリューション〟を発動させる面白さがある香りなのです。それは『69』という数字が連想させる行為の最中に生み出される、自分自身の肌の香りの再現の意味も含みます。
ちなみにこの香りには、当時クリスティーヌ・ナジェルが所属していたマネ社独自の革新的な技術である、JE(ジャングルエッセンス)により再現されたピンクベリーとプルーンが使用されています。JEとは、独自の二酸化炭素抽出技術により、本来は香りを抽出できないものから香りを特別キットで抽出し、再現していく革新的な技術です。
素肌の上で、青ざめた魔性の美女と桃色の小妖精が語らう
さあ、あなたの聖域を解き放て!出来ないと思うから出来ないんだ!固定観念を捨てよう!というテーマを肌に焼き付けていくように、相反する香料がどんどん押し寄せてきます。
最初に鉄人兵団のようなメタリックな酸っぱいフルーツの香り(オレンジとアルデハイド)に肉体が奪い去られ、鉄に赤い血を注ぎ込んでいくようにピンクベリーが混ざり合います。そこにペッパーリーフの爆発が加わり、スモーキーな閃光に全身は包まれてゆきます。
すぐにムスクとベンゾインがインセンスの風に乗り、円やかに錆びた鉄を吹き飛ばしてゆきます。そして、その中から一糸纏わぬ艶やかな裸体が現れるのです。クリーミーなバニラオーキッドの白い花びらが開いていくように甘やかな香りが広がってゆきます。
やがて、カンファーとインドールが純潔を突き破るように、フルーティーなプルーンと手に手を取って、思う存分、身も心も翻弄し尽くしてくれるのです。そして、あなたの素肌の上で、青ざめた魔性の美女と桃色の小妖精が語らいはじめるのです。
香水データ
香水名:アルシーブ 69 イノセンスの終わり
原名:Archives 69
種類:オード・パルファム
ブランド:エタ リーブル ド オランジェ
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2011年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/16,500円、100ml/25,300円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP
トップノート:マンダリン・オレンジ、ピンクベリー、ペッパーリーフ
ミドルノート:インセンス、バニラオーキッド、プルーン
ラストノート:ムスク、パチョリ、ベンゾイン、カンファー