チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム
原名:Chance Eau Tendre Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:35ml/11,550円、50ml/16,500円、100ml/23,100円
公式ホームページ:シャネル
シャネルに愛されるオンナになる香り
2002年にシャネルから「チャンス」シリーズが発売され、その第三弾として、2010年に発売された「チャンス オー タンドゥル」は、今では最も売れているシャネル・フレグランスの一つになりました。
「タンドゥル」とは、フランス語で「優しい」「柔らかい」という意味です。オード・トワレとして発売された「オー タンドゥル」のオード・パルファム・ヴァージョンが、2019年1月4日に発売されました。
オード・パルファム・ヴァージョンは、別名〝大人のチャンス〟とも言えます。それは大人の女性のためのチャンスではなく、大人の魅力を手にしたばかりの女性のためのチャンスと言えます(それは20歳の女性だけでなく、45歳になった女性が、成熟した女性の艶やかさに目覚めたときのことも指す)。
だからこそ、この香りには、シャネルの香りの聖地であるグラース産のメイローズとジャスミン・サンバックがふんだんに使われています。そんなこの香りのメッセージはただひとつです。
「チャンス オー タンドゥル」は常に何者かを待っています。この香りは、モテるための道具でもなければ香りの芸術でもない、〝オンナとして生きる喜びに目覚めた女性〟を得てはじめて甦える生き物なのです。
「ローズ ド チャンス」。チャンスの初めてのローズ
成熟のときを迎え、みずから鎖を解き放ったそれぞれの果実が、成熟した女性の肉体と一体化することを恋焦がれていたように、フレッシュな陽気さと軽快なリズムの中で人肌に浸透してゆきます。それは明らかにグレープフルーツとマルメロだけではない多くの果実です。
ピンクペッパーがこの香りに、多くの禁止事項を与えているようです。〝大口を開けて笑わない〟〝無理して高いヒールを履かない〟〝コスメと香水は乱用しない〟〝SNSに踊らされない〟などなど。
つまりは、自由奔放なEDTが、より洗練され、さらに誰からも好かれる明朗さに包まれたのがこの香りなのです。
(EDTの影の主役だった)ヒヤシンスとアイリスは姿を消し、メイローズが颯爽とそよ風に乗り現れ、華やかな香りで包み込んでくれます。そこに可憐なるジャスミンアブソリュートが加わり、肌に浸透したフルーツを清楚なジャスミンと艶やかなローズで翻弄していくのです。
パウダリーさが排除されたジャスミンローズに、ベースのクリーミーなホワイトムスクが溶け込んでゆく〝落ち着き〟の演出が、この香りが〝大人のチャンス〟であることを決定付けています。
この香りは、ジャック・ポルジュが調香した「チャンス オー タンドゥル」(オード・トワレ)を、息子であるオリヴィエ・ポルジュが再解釈したフローラル フルーティのオード・パルファムであり、その万能性は、より洗練されたものになっています。
後は、洗練された空間と器で、サッポロ一番を食べたいかどうかの問題なのです。
本作のキャンペーン・フォトは、チャンス・シリーズお馴染みのジャン=ポール・グードによって手がけられました。
香水データ
香水名:チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム
原名:Chance Eau Tendre Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:35ml/11,550円、50ml/16,500円、100ml/23,100円
公式ホームページ:シャネル
トップノート:グレープフルーツ、マルメロ
ミドルノート:ジャスミン、ローズ
ラストノート:ホワイトムスク