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【エルメス】ツイリー ドゥ エルメス オー ポワヴレ(クリスティーヌ・ナジェル)

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©Hermès
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ツイリー ドゥ エルメス オー ポワヴレ

原名:Twilly d’Hermès Eau Poivrée
種類:オード・パルファム
ブランド:エルメス
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:30ml/11,440円、50ml/16,060円、85ml/22,660円
公式ホームページ:エルメス

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若さがエルメスのブティックの中で弾けているような香り

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私が特にここ最近感じているのは、「ニッチ・フレグランスの時代は終わった」ということです。10年前にはニッチ・フレグランス・ブランドが沢山ありましたが、そのほとんどが大手企業に買収されてしまいました。今では、そういった差別化よりも、どこまでそれぞれのブランドが自由度を持ってクリエイション出来ているかということが重要なのです。

クリスティーヌ・ナジェル(2019年)

エルメスの専属調香師クリスティーヌ・ナジェルが、2017年に完成させた「ツイリー ドゥ エルメス」の続編として2019年8月30日に「ツイリー ドゥ エルメス オー ポワヴレ」が発売されました。

「ポワヴレ」とはフランス語で「胡椒」の意味です。胡椒といってもブラックペッパーではなく、フレッシュなローズのような甘い香りが特徴的なピンクペッパーが主人公の香りです。つまりはこの香りの「ポワヴレ」とは、フランス語でピンクペッパーを意味する「Poivré rose」のことなのです。

クリスティーヌが、エルメスにフランカーを作ることを要求されることは絶対にありません。この香りの誕生は、彼女自身の意思によって決定されたものでした。

前作の「ジンジャー、チューベローズ、サンダルウッド」の役割をそのまま「ピンクペッパー、ローズ、パチョリ」に置き換えたこの香りは、〝若さがエルメスのブティックの中で弾けているような香り〟です。10代のうちから、真のエレガンスに触れたいと考える女の子のための〝一日でも早くエルメス体験〟(エルメス・デビューではなく)するための香りなのです。

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女の子のためのエルメス・ローズの香水

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私はエルメスの香りを調香するということは、その価値観を凝縮したものを生み出さないといけないと全ての香りに対して義務づけています。他のブランドとの明確な違いでもある「エルメスの美学」とは、小さなディテールへのこだわりです。

私たちは、外見だけでなく内面も重要だと考えており、それはハンドバッグや洋服、フレグランスに共通していることなのです。バッグに使用する革の品質にこだわるように、香りの原材料にも徹底的にこだわります。個性的な製品を生み出すのは、品質によるものだと考えています。

クリスティーヌ・ナジェル

フレッシュで活気のあるピンクペッパーのフルーティーさの中から、薄いピンク色のセンティフォリアローズが、透き通るようなパウダリー感を漂わせながら、花びらを広げていくようにこの香りははじまります。

すぐにメイクアップを教えてくれる年上のお姉様のようにパチョリが、ローズにエレガンスを加えてくれます。クリーミーで、パウダリーで、それでいてフルーティーなローズ。つまりは、若々しくも無邪気なピンクペッパーと、背伸びしたくなる憧れを呼び覚ますパチョリの間で、楽しく翻弄されるピンクローズの香りなのです。

ただし、そこには、エルメスの刻印=クリーミーなバニラとホワイトムスクによるシルクスカーフの結び目がしっかりと存在しているのです。

この香りは、あからさまに若々しさを強調した感じがなく、若いからこそ、落ち着いたムードで勝負できるという特権を生かすことの出来る、〝10代後半の化粧っ気のない女性がもっとも輝きを与えることが出来るエルメス・ローズの香り〟と言えます。

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香水データ

香水名:ツイリー ドゥ エルメス オー ポワヴレ
原名:Twilly d’Hermès Eau Poivrée
種類:オード・パルファム
ブランド:エルメス
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:30ml/11,440円、50ml/16,060円、85ml/22,660円
公式ホームページ:エルメス


トップノート:ピンクペッパー
ミドルノート:センティフォリアローズ
ラストノート:パチョリ