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ロザムンド・パイク2 『ゴーン・ガール』2(4ページ)

その他の現代の女優たち
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最後に『昼顔』ドレスが登場!

間違いなく本作のアイコニック・ドレスです!

バックシルエット。

こうしてエイミーはニックの理想の鬼嫁になったのです。

アメイジング・エイミー・ルック14 「昼顔」ドレス
  • カトリーヌ・ドヌーヴが『昼顔』で着ていたようなホワイトカラー・ブラックドレス

最後に登場する衣装こそまさにカトリーヌ・ドヌーヴが『昼顔』(1967)で着ていた、イヴ・サンローランがデザインしたブラックドレスを彷彿とさせるものでした。全てはこのファッションのために存在したと言っても過言ではないほど、見事なドレスのチョイスです。こうして、完全なる悪魔は誕生したのです。そして、ニックは、エイミーの尻に敷かれることによって、冷酷な成功者の道を歩いていくことになるのでしょう。

この作品は、男にとって理想の妻とは?ということを教えてくれる一面もあります。それは「夫への愛のためにはどんなことでもやってのける女」。そして、男の怖い母親になってくれる女。こうして、エイミーは理想の家庭を築き上げることに成功したのでした。そして、もし彼女に女の子が生まれたならば、あらゆるコネを使い14,5歳の娘のために、ブルガリやシャネルを口説き落とし、ファッション・アイコンへと仕立て上げていくのでしょう。

こうしてもう一人のアメイジング・エイミーは生み出されるのです。

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クレショフ効果


さて、最後の最後にクレショフ効果が生まれます。オープニングとエンディングは、確かに同じエミリーの映像なのですが、それは全く違ったものに見えます。

ちなみにデヴィッド・フィンチャーは、『チャイナ・タウン』や『ネットワーク』のフェイ・ダナウェイのペルソナを、ロザムンドが演じたエミリーに求めていました。しかし、ここに生まれた〝反逆のヒロイン〟は、グレース・ケリーやティッピ・ヘドレンのような格式の高い存在感に満ち溢れたクラシック・ビューティに包まれた〝純粋悪〟だったのでした。

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撮影中のロザムンド・パイク


ザ・ノース・フェイスのダウンジャケットを着ています。ちなみに後ろのおばさんのコートはバーバリーです。


本作のイメージを写真にしたパブリシティ・フォト。検死された死体のエイミーに抱きつく夫ニック。