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【ラルフ ローレン】ラルフズ クラブ(ドミニク・ロピオン)

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©Ralph Lauren
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ラルフズ クラブ

原名:Ralph’s Club
種類:オード・パルファム
ブランド:ラルフ・ローレン
調香師:ドミニク・ロピオン
発表年:2021年
対象性別:男性
価格:100ml/24,200円
公式ホームページ:ラルフ・ローレン

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ラルフ・ローレンのパープルレーベルを象徴するメンズ・フレグランス

©Ralph Lauren

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1978年から、ロレアルと提携してフレグランスを生み出してきたラルフ・ローレンが、2021年に発表した新しいメンズ・フレグランス「ラルフズ クラブ」は、2003年のパープル・レーベル(ラルフ・ローレンの最上級ライン)の誕生以来初のメンズ・フレグランスとして、ドミニク・ロピオンにより調香されました。

ラルフ・ローレンが「ニューヨークの魅力の頂点を象徴する」と言い放つ、一夜限りのナイトクラブ「Ralph’s Club」からインスパイアされたこのアロマティック・フゼアの香りは、人生最高の一夜をフレグランスに閉じ込めたものです。

「Ralph’s Club」とは、2019年9月7日にラルフ・ローレンの2019年秋のウイメンズ・コレクションが開催された時に、今回のショーのためだけに、マンハッタンのダウンタウンに設営されたアールデコ風のナイトクラブの名から来ています。

1920年代〜30年代のニューヨークの華やかなライフスタイルに着想を得たこのショーには、ケイト・ブランシェットやEXILE AKIRAが招待され、ランウェイショーに加えて、歌手のジャネール・モネイによるライブパフォーマンスも行われました。

ラルフ・ローレン2019年秋コレクションに出演するジジ・ハディッド ©Ralph Lauren

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クールビューティーな女性の隣で、静かに佇む美男子の香り

©Ralph Lauren

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ジャジーでムーディーな禁酒時代のアメリカのコットンクラブを連想させるこの香りは、天国にいちばん近い夜を思わせる清らかなラベンダーの調べからはじまります。グレープフルーツとアップル、オレンジ・ブロッサムがパチョリのフルーティな側面と溶け合い、ラベンダーにうっすらとバブルガムのような甘みを与えてゆきます。

この香りには、複雑なものは一切存在しないようです。まるでパープル・レーベルのスタイルそのままに、美男子と美女には、シンプルであることが一番であるという精神を反映しているようです。

ニッチ・フレグランスの真逆を行く、ファッション・フレグランスの王道の精神とは何か?それは、選ばれし者を輝かせる〝見えないワードローブ〟を提供するということです。まさに大富豪の子息の隣に控える上品な執事のようにこの香りは、お傍に仕えるように香り立つのです。

すぐにラベンダーにクラリセージ(スクラレン)とゼラニウムが合流し、高級なシェービングクリームや石鹼の香りに包まれてゆきます。そして、フレッシュな包容力でシダーウッドとスモーキーなベチバーが、泡立つハーブとアンブロセニドに磨き上げられ、男の体臭とひとつになり、得も言えぬ、フェロモンを静やかに広がらせていくのです。

静かにバーの片隅でお酒を飲んでいても、オーラを隠し切れない、おもむろに見せつけたりしない美男子の香りと言えます。独特な香りで魅了する目的ではなく、眩しすぎるオーラを控えめなオーラにしてくれる、落ち着いた男の色香を引き出していく香りです。

ジジ・ハディッドが出演しているキャンペーン・フィルムがこの香りのイメージを的確に伝えてくれています。つまり、この香りの主役は女性であり、クールビューティーな女性の隣で、静かに佇む美男子、包容力のある、そっと彼女を見守る男性の香りなのです。

ボトルデザインもアールデコスタイルのヒップフラスコのようなガンメタルのデザインです。シャネルの「ブルー ドゥ シャネル」やディオールの「ソヴァージュ」と同じ系譜のブルー・フレグランスでもあります。

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香水データ

香水名:ラルフズ クラブ
原名:Ralph’s Club
種類:オード・パルファム
ブランド:ラルフ・ローレン
調香師:ドミニク・ロピオン
発表年:2021年
対象性別:男性
価格:100ml/24,200円
公式ホームページ:ラルフ・ローレン


トップノート:ラバンディン、アップル、グレープフルーツ
ミドルノート:クラリセージ、ゼラニウム、オレンジブロッサム
ラストノート:ヴァージニア・シダーウッド、ベチバー、パチョリ