ピュール ローズ
原名：Pure Rose
種類：オード・トワレ
ブランド：カルティエ
調香師：マチルド・ローラン
発表年：2021年
対象性別：女性
価格：75ml ／39,435円
公式ホームページ：カルティエ
カルティエの宝石とありのままの自分で勝負する。
©Cartier
何年も前から人々に〝カルティエのローズ〟を創らないのですか？と尋ねられてきました。でも私にとってローズはカルティエの花だと思いませんでした。あまりに古典的で、あまりにロマンチックで、あまりにあざとくて、あまりに陳腐で、あまりにありふれた花だからです。
さらに言うと、咲き誇るローズよりも枯れたローズを感じさせる香りになりやすく、ローズは私にとって古典主義的で退屈極まりない花なのです。
そんな私の中のローズに対する固定観念を突き破るためにこのシリーズを何年もかけて生み出しました。ローズの香りに付きまとう決まり文句を一掃して、ロマンティシズムを覆い隠し、ありのままの、手のつけられていないローズ、性別がないローズ、不遜で、横柄で、野性的でパンクなローズの三種類のローズの香りを生み出すことに挑戦したのでした。でありながらカルティエのエレガンスもしっかりと兼ね備えていることに細心の注意を払いました。
マチルド・ローラン
ハイジュエリー・ブランド、カルティエが、2020年11月に発表した「レ ゼピュール ドゥ パルファン（香水のスケッチ集）」の第四弾の香り「ピュール ローズ」が、2021年2月12日に登場しました。カルティエの専属調香師マチルド・ローランにより調香されました。
このコレクションのテーマは、抽象的な香りの創造ではなく、〝究極のリアリズム＝自然の中で植物が解き放つ瞬間の再現〟です。
〝I Only Love Wild Roses（私は野バラしか愛せない）〟と銘打たれたローズ三部作のうちのひとつとして「ルール オゼ」「ウード & ピンク」と共に発表されました。
ロマンティックで、少女のような無邪気さや従順な女性らしさを意味する従来のローズのイメージを覆す、〝野生のローズのありのままの生命力〟に満ちた香りです。
このバラの輝きに負けない、華のある女性のための香り
©Cartier
私のカルティエの調香師としての哲学は、〝美しくあることだけが重要である〟ことです。これはカルティエが自らに課した使命でもあり、美しいものを提供し、美を通じて顧客の魂を高めることです。
私はこの精神を調香に反映し、私の香りの創造物のあらゆる側面から美が感じ取れるように最新の注意を払っています。たとえそれが前例のない原料を使うことであったとしても、人々に美しい香りを感じてもらうことだけを最重要に考えています。
マチルド・ローラン
禁断の果実を食べてしまい、エデンの園を追放されたアダムとイブが、きらめいて輝く宝石にもし出会っていたならどのような反応を示すのでしょうか？そんな宝石のように効し難い魅力を解き放つ「完全に裸のローズ」のみずみずしさ、そのまま食べてしまいたいほどの生き生きとしたローズのオーラを全身で受け止めていく香りです。
プラチナの装飾によってダイヤモンドをより輝かせるように、大きな棘とみずみずしい葉の装飾によって野生のローズの花びらをより生き生きと開花させる〝香りのガーランド・スタイル〟を生み出したこの香りは、シンプルに最初から最後まで、みずみずしく脈動し、鼻孔に浸透するローズの輝きで満たされています。
心を高揚させるローズエッセンスのシャワーを浴びるような香りのため、吹きかけた瞬間から咲き誇るローズに満たされる、本質を愛する、覚悟を決めた女性にこそ相応しい香りです。つまりは〝カルティエのジュエリーと同じように、このバラの輝きに負けない、華のある女性のための香り〟なのです。
カルティエの宝石をもっとも魅力的に身に着ける方法、それはありのままの自分で勝負することなのです。そして、カルティエの香りに対してもそれは全く同じことです。
ジュエリーを作るとき、素晴らしいダイヤモンドや特別な石があれば、あらゆる色の小さな石をたくさん加える必要はありません。私は香水を創るとき、最も純粋で希少な香料の中にインスピレーションを見出します。それはネックレスの中心にある華やかな石のように存在し、香水を支配します。
マチルド・ローラン
香水データ
香水名：ピュール ローズ
原名：Pure Rose
種類：オード・トワレ
ブランド：カルティエ
調香師：マチルド・ローラン
発表年：2021年
対象性別：女性
価格：75ml ／39,435円
公式ホームページ：カルティエ
シングルノート：ローズ