N°22(No.22)
原名:N°22 Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:エルネスト・ボー、ジャック・ポルジュ
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:75ml/33,000円、200ml/57,200円
公式ホームページ:シャネル
はじまりの10本の試作品のひとつ
N°20はアンバー、N°21はアンバーグリス、N°22はローズの香りでした。そして、それらはN°5と共に販売されるようになりました。
エルネスト・ボー
調香師エルネスト・ボーは、ココ・シャネルのために、N°1からN°5、N°20からN°24の番号がふられた10本の瓶を試作品として、彼女のもとに届けました。そして、シャネルはその中から5番目の香りを選び、1921年に伝説の香りN°5は誕生しました。
その翌年の1922年にN°22を発売するも、公式な発売は1926年に行われました(1928年とも)。
アルデハイドに身を任せる悦びに浸る香り
N°5よりポップに弾ける華やかなアルデハイドの風に乗るように、爽やかなオレンジ・ブロッサムがやって来ます。発泡性のあるす~っとした香りにヴェールが重ねられていくように、甘いホワイト・ローズとクリーミーなチューベローズを中心とした白い花々が表れます(グリーンなライラックとナツメグが隠し味)。
この香りの実に奇妙なところは、それぞれの花々を結びつける役割として、インセンスとアーシィーなベチバーの香りが存在するところにあります。
それは、21世紀のデジタルに支配された現在に、そうでなかった時代の文学やクラシック音楽、映画作品に没頭するようなノスタルジックな時間を、肌に再現してくれます。
ドライダウンに向かうにつれて存在感を増すパウダリーなアイリスが、クリーミーなバニラを軽やかに躍らせながら、アルデハイドの輝きの残り火と見事なコントラストを見せてくれます。
まるで肌の上で、即興のジャズを楽しむように、即興のフローラルアルデヒドが奏でるフローラルシンフォニーを優雅に楽しむ香りです。ただただ香りに身を任せる悦びを知る香り。
ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「N°22は重さの限界に挑戦したらしい。アルデハイドはフレグランスに「エレベーター」をつけたといわれており、つまり香水に含まれるあらゆる甘さや重さを相殺する。」
「たとえばアントノフという名がロシア製の超大型輸送機を指すように、シャネルN°22は搭載量の最高記録に挑戦し、報告は次のとおり。1)人間が倒れずに済む限界のアルデハイド量を決定。2)アルデハイドが耐えられる量の甘さを搭載。3)アイリスのノートを添えて端数を処理、これは簡単に見せるため。4)機体がようやく3マイルほど助走した後、重そうに空へ消えていく姿を一歩下がって傍観。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:N°22(No.22)
原名:N°22
種類:パルファム
ブランド:シャネル
調香師:エルネスト・ボー
発表年:1922年
対象性別:女性
価格:廃盤
トップノート:チューベローズ、リリー、ネロリ、スズラン、オレンジ・ブロッサム、アルデヒド
ミドルノート:ナツメグ、ホワイト・ローズ、ジャスミン、イランイラン
ラストノート:アイリス、バーボン・バニラ、ベチバー
N°22 オー ドゥ パルファム
2007年にシャネルのプレステージ・コレクションとして「レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル」がスタートしました。最初の10種類の香りのひとつとして、「N°22」(オード・トワレ)が、シャネルの3代目専属調香師ジャック・ポルジュによって調香されました。
それは1920年代に発売されたシャネルの4種類の人気フレグランスを現代風に復刻させた香りのひとつです。
香水データ
香水名:N°22(No.22)
原名:N°22 Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:エルネスト・ボー、ジャック・ポルジュ
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:75ml/33,000円、200ml/57,200円
公式ホームページ:シャネル
トップノート:アルデヒド、ネロリ、スズラン
ミドルノート:ジャスミン、チュベローズ、ローズ、イランイラン
ラストノート:バニラ、ベチバー