【モンテカルロへ行こう】
Nous irons à Monte Carlo パリの楽団が、モンテカルロへ演奏旅行する道中で、赤ちゃんを巻き込んで繰り広げられる他愛のないラブ・コメディの中で、僅か10分間登場するアメリカのスター女優メリッサ・ファレルを演じるのが、無名時代のオードリー・ヘプバーンです。
オードリーがこの役を引き受けたのは、クリスチャン・ディオールのドレスを着ることができ、そして、モンテカルロでバカンスを堪能しながらの撮影という実に単純な理由からでした。
ファッション・シーンに与えた影響
永遠のファッション・アイコン・オードリー・ヘプバーンの原点。この作品がファッション・シーンに与えるであろう要素は一つもありませんが、興味深い点は以下の二点です。
- クリスチャン・ディオールが生きていた時代のディオールドレスをオードリーが着ている
- 『ローマの休日』の原型がそこにある
何よりもクリスチャン・ディオールです。
作品データ
作品名:モンテカルロへ行こう Nous irons à Monte Carlo (1951)
監督:ジャン・ボワイエ
衣装:ジャック・コステ
出演者:オードリー・ヘプバーン/フィリップ・ルメール/マルセル・ダリオ/レイ・ヴェンチュラ