レ パルファン ルイ ヴィトン フォーメン
Les Parfums Louis Vuitton For Men 2016年9月に発売された、70年ぶりのルイ・ヴィトンのウィメンズ・フレグランス「レ パルファン ルイ ヴィトン」に引き続き、2018年5月31日に、メンズ・フレグランス「レ パルファン ルイ ヴィトン フォーメン」が発売されました。この香りのテーマは、〝旅と冒険〟です。
最初に5種類の香りが一緒に発売され、その後、2020年8月と2021年5月に2つの香りが追加されました。もちろん全てルイ・ヴィトンの専属調香師ジャック・キャヴァリエによる調香です。ちなみにこの時から、18歳になったばかりのキャヴァリエの娘カミーユが正式にアシスタントとして父親をサポートしています。
アフターコロナ以降は、LVMHグループ全体で、メンズ・ウィメンズのフレグランス分けを無くす方向に向かっているため、今後このコレクションの新作は発売される予定がないと推測することが出来ます。
今日のメンズ・ファッションを見ていると、カラフルで、花柄もたくさんあり、そして何よりも自由だということに気づきます。 でありながら、とてもシックなのです。 男性向けの洋服やアクセサリーはどんどんクリエイティブになってきています。私は、 メンズ・フレグランスもそうなる時期が来たと思いました。 ファッションと同じように、メンズ・フレグランスも進化しています。
フレグランス市場には、男性らしさに関するあらゆる固定概念が溢れています。 男性も女性と同じように、より洗練されたフレグランスを使用する準備が出来ていると信じているので、この考えを打ち破りたかったのです。 ユニークなフレグランスを身に着けると、自分の個性もさらにユニークになると感じてもらいたいのです。 だから私はいまだかつてないほどに、カラフルな原料で遊ぶことにしました。
ジャック・キャヴァリエ
ルイ ヴィトン初のメンズ フレグランス
私は、男性が身に纏いたい香りではなく、女性が、こんな香りを男性から嗅いでみたいと渇望する香りを創造したいと考えていました。男らしさを強調するような香りは、もうごめんです。男性が女性のように(カラフルなシャツや、花柄のアイテムを持つように)香りを身に纏うことが楽しみになる香りを私は生み出したいのです。
ジャック・キャヴァリエ
ルイ・ヴィトン初のメンズ・フレグランスは、ブルガリの香りが、そもそもがブルガリを身に着けない層をターゲットにしている(宝石という高価なものだから)のに対して、ルイ・ヴィトンのアイテムを身に着けている男性をターゲットにしている点に、明確な違いがあります。
そのため、5年かけて生み出された70種類の試作品の中から選ばれた5つの香り自体には、新しい香りの創造よりも、上質なシャツやワードローブの着心地の良さのように、身に纏い心地が良い香りの創造に主眼を置いており、ルイ・ヴィトンのアイテムの邪魔をしないようにシンプルな調香が施されております。
クラシック音楽・絵画・映画鑑賞、文学、グルメ、上質なホテルのサービスを理解するためには、それなりの経験が必要なように、香水もまた例外ではありません。
だからこそ、このコレクションの名はルイ・ヴィトンの水なのです。それは、ルイ・ヴィトンを身に纏うセンスと同じく、どうしようもなく悪趣味にも、どうしようもなくハイセンスにもしてくれる、人を選ぶ、真のエレガンス・アイテムなのです。
ルイ・ヴィトンのフレグランス販売には、今までルイ・ヴィトンを購入する機会のなかった人々にとっての最初のルイ・ヴィトンという役割も担っています。アメリカと同様、特にアジアにおいて、数十万人の香水購買者の半分は、今までルイ・ヴィトンで商品を購入したことがない人々でした。今まではルイ・ヴィトンの商品が欲しいと思い、手に入れるまでに平均7年間を要したのですが、香水の販売が開始されたことにより、この7年の年月が短縮されつつあるのです。
マイケル・バーク(ルイ・ヴィトンの会長兼CEO)
ボトル・デザインは、マーク・ニューソンによるウィメンズとまったく同じものですが、ボトルのキャップに刻印されているLVのロゴが、ウィメンズのゴールドと違いこちらはシルバーとなっています。
7つのメンズ・フレグランス
2018年
オー アザール
オラージュ
スール ラ ルート
ヌーボー モンド
リマンシテ