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【ニコライ】フィグティー(パトリシア・ド・ニコライ)

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フィグティー

原名:Fig Tea
種類:オード・トワレ
ブランド:ニコライ
調香師:パトリシア・ド・ニコライ
発表年:2000年
対象性別:女性
価格:30ml/13,200円、100ml/30,800円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP

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天空のイチジク


そのブランド名により損をしているブランド「ニコライ」。その名から連想させるのは、ロシアの最後の皇帝ニコライ2世である。

それはともかくとして1989年に創業された「ニコライ」の専属調香師パトリシア・ド・ニコライは、ゲラン一族の血を引く生粋のフランス人女性であり、イジプカ出身の実力派調香師です。そして、彼女こそが、男性に支配されていたフランスの調香界の壁をぶち破った女性調香師の第一人者の一人でした。

2000年に発売と同時にアジアで爆発的な売り上げを記録し、ニコライのブランディングに一役買うことになったこの「フィグティー」には、イチジクの香りはほとんど存在しません。

そこには、キンモクセイの中の香料成分であるラクトンと、コリアンダーとジャスミンが絡み合うことにより、甘くクリーミーなアプリコットのような香りが、きらきらと輝くフルーティーなイチジクの香りを連想させます。

そして、香り全体をマテ茶が包み込んでいるような浮遊感が、他のイチジクの香りには存在しない、芳醇さと甘酸っぱさの絶妙のバランスを生み出しています。まさにこの香りが「天空のイチジク」と呼ばれる理由がここにあります。

ただし、身に纏う人によっては、安っぽい軽い甘さが際立つ危険性があります。ダバナが生み出す独特な陶酔感が、フィットする人には、とてつもない透明感と清潔感を与えてくれます。まず男性が身に着けると間違いない香りです(女性だと、人によっては、チープな合成香料のフルーティーに支配されてしまう恐れあり)。

日本人以外はそういう食べ方はしないというイチジクにかぶりついた時に唇の周りに果汁が飛び散った時に感じるあの独特の触感。そこに弾けるようなフローラルの華やかさがマッチして、食べたくなるのではなく、レモンのように握りつぶして浴びるようにその香りを堪能したくなる気持ちを盛り上げてくれます。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「フィグティー」を「フルーツの悪夢」と呼び、「1年前のこと、ニューヨークのニューロンドン・ファーマシーでこの香りを嗅いだとき、思わずよろけながら顔をそむけて、いけない言葉を口にした。ニコライの香水が軽めに修正されたと聞いて、大いに期待したのに。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:フィグティー
原名:Fig Tea
種類:オード・トワレ
ブランド:ニコライ
調香師:パトリシア・ド・ニコライ
発表年:2000年
対象性別:女性
価格:30ml/13,200円、100ml/30,800円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP


トップノート:オスマンサス、ヨモギ(アルテミシア)、オレンジ
ミドルノート:マテ、コリアンダー、ジャスミン、ダバナ
ラストノート:ガイアック・ウッド、アンバー、ユソウボク