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エリザベス・テイラー13 『クレオパトラ』5(3ページ)

エリザベス・テイラー
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究極に悪趣味な「魚のウロコ・ルック」

魚のウロコ模様のロングガウンに・・・

アフロウィッグのような黄金のウィッグ。

別名ニューハーフ・ママ・ルック。

サイドから見るとウニのようで不気味です。

『クレオパトラ』のワーストコスチューム。

クレオパトラ・ルック28 魚のウロコ・ルック
  • 金色のウィッグ、正面に、ウラエウスの紋章
  • 派手な襟飾り
  • 魚のウロコのようなパープルガウン
  • ネイビーのロングのコルセットドレス
  • ハイヒールサンダル

ウェールズ人のリチャード・バートンは、底なしにお酒を飲む人でした。彼は11歳から毎日欠かさずビールを飲んでいました。そして、リズ・テイラーに対していつも辛辣でした。

ファッションセンスが悪いやら、胸が大きすぎるやら、可愛げがないやら、背が低いやら、背中に大きなキズがあるやら・・・そして、二人は野獣が噛み合うような喧嘩ばかりしていました。しかし、いつも周りにおべんちゃらばかり言われていたリズにとって、本音で接してくれるバートンが大好きだったのです。リズは、彼の存在によって、シェイクスピアなどの教養を高め、言葉のボキャブラリーが飛躍的に増えることになったのでした。そして、その集大成として、二人で共演した『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』(1966)の名演へと繋がっていったのです。本作以後、二人は10本の映画で共演することになりました。

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サンフラワードレス

このドレスは、色違いのものが本編の所々に出てきました。

ワードローブ・テスト。

クレオパトラ・ルック29 サンフラワードレス
  • ひまわりのようなイエローのサンドレス
  • すみれ色のローブ
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突然ディオールのコートが紀元前の時代に現れる!

まるで、マルク・ボアンがデザインしたコートのような・・・

クレオパトラのはしけのデザインは、ツタンカーメンの墓にあったはしけをコピーしました。それは40本の黄金の櫂と共に、100万ドルかけて建築されました。

リズ・テイラーほどにレオパルドが似合う人もいない。

王冠に私服のリズ・テイラー。

クレオパトラ・ルック30 戦闘服
  • ブルーグリーンの王冠(エジプト王は戦闘の時には青いヘルメットをかぶった)
  • 同色のクルーネックコルセットドレス、プリーツスカート
  • ベージュファーコート、レオパルドファーの裏地

本作の衣裳は、1963年の第36回アカデミー衣裳デザイン賞(カラー部門)を受賞しました。衣裳デザイナーはリズ・テイラーの衣裳デザインを担当したアイリーン・シャラフ以外に、『砲艦サンパブロ』(1966)やディズニーランドの衣裳をデザインしたレニー・コンリーが女性キャストの衣裳を担当し、『スパルタカス』(1960)や『偉大な生涯の物語』(1965)の衣裳をデザインしたヴィットリオ・ニーノ・ノヴァレーゼが男性キャストの衣裳を担当しました。