カスティーユ
原名:Castile
種類:オード・トワレ
ブランド:ペンハリガン
調香師:オリヴィエ・クレスプ
発表年:1998年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,950円、100ml/22,550円
カスティール石鹸の香り
20世紀の世紀末、ペンハリガンは低迷期に差し掛かっていました。そんな1998年に発売された「カスティーユ」は、オリヴィエ・クレスプにより調香されました。
〝カスティーユ〟という名を聞くと親近感は沸かないのですが、このカスティーユとは、カスチール石鹸、カスティール石鹸(オリーブと月桂樹油をベースにしたアレッポの石鹸が起源)と同じスペルであり、その読み方が違うだけで全く同じ意味です。
それはスペインの地方の名前であり、1035年から1715年にかけて存在したカスティーリャ王国と同じ名前でもあります(コロンブスを援助し、1492年の新大陸発見に貢献したイサベル1世が有名)。
情熱の中で生きる魅惑の女と男の、そのまなざしとくちづけの香り
この香りのイメージを的確にお伝えするためには、言葉よりも50年代から60年代前半のヨーロッパの白黒映画に登場する清潔感たっぷりの男女の姿と、ミーナの「Il Cielo In Una Stanza(幸せがいっぱい)」のバックミュージックで十分でしょう。
〝情熱の中で生きる魅惑の女と男の、そのまなざしとくちづけの香り〟それが「カスティーユ」なのです。
ただひたむきにあなたのくちづけを受け止めるように、(ビターオレンジの木の葉と枝から抽出される)ピリッと新鮮なハーブの吐息のようなプチグレンと、(ビターオレンジの花の蜜から抽出される)煌めく瞳のようなネロリとベルガモットの輝きの滑らかな広がりと共にこの香りはロマンティックにはじまります。
すぐにまっすぐに信じる心を裏切らない、まろやかな地中海の風に乗って、愛の賛歌=ラヴィアンローズが運ばれてくるのです。スペインの夏の香りは、心に微笑む愛の香りなのです。ムスクと森林の香りに導かれ、気高きローズが花を咲かせる中、マーマレードのように滑らかなカスティール石鹸のエレガントな余韻に包まれゆくのです。
〝天国にいちばん近い高級石鹸のようなオレンジ・フラワーの香り〟として、アクア・ディ・パルマの「コロニア エッセンツァ」やトム・フォードの「ネロリ ポルトフィーノ フォルテ」とよく比較される香りです。
香水データ
香水名:カスティーユ
原名:Castile
種類:オード・トワレ
ブランド:ペンハリガン
調香師:オリヴィエ・クレスプ
発表年:1998年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,950円、100ml/22,550円
トップノート:プチグレン、ネロリ
ミドルノート:ベルガモット、ローズ、オレンジ・ブロッサム
ラストノート:プレシャスウッド、ムスク