ここでようやくピエール・カルダンが登場する。
実はこのスコットランドのシーンから、撮影は開始されました。
そして、このピエール・カルダンのウエディング・ドレスが登場して以降、物語は急速に魅力を失っていくのでした。
たしかにピエール・カルダンによるこのドレスは素晴らしい。
バルドーほど映画の中でウエディングドレスを着ている女優はそう多くいません。
オーガンザの上に沢山のアフリカハゲコウのフェザーが散りばめられたデザインです。
当時BBが愛用していた不思議な絵が描かれた手鏡。
セシル・ルック11 ウエディングドレス
- ピエール・カルダンのウエディング・ドレス、オーガンザの上に沢山のアフリカハゲコウのフェザー
- オレンジ・ブロッサムのクラウン
ピエール・カルダンのウエディング・ドレスは、素晴らしいデザインなのですが、この作品の不幸は、彼の名前だけが一人歩きして、古臭いファッション・ムービーというイメージがついてしまった所にあります。実際のところ、この作品の衣裳デザインは、このウエディングドレスと、パコ・ラバンヌの甲冑ドレスを除いて、全てアルレット・ナスタによるものでした。
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赤と黒のタータンチェック
こういったシーンが、実にブリティッシュであり、フレンチなのです。
そしてピクニックバッグが、レザートートというオシャレっぷり。