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東京

AHRES 表参道店【全国フレグランス×香水聖地巡礼ガイド2024】

東京
©AHRES
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AHRES 表参道店

場所 東京・キャットストリート
住所 東京都渋谷区神宮前6-7-8 ネスト原宿パートⅥ 1階
電話 03-6433-5311

2022年12月12日に誕生したAHRES(アーレス)は、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン系の投資会社、Lキャタルトン・アジアが資本参加して生み出されたライフスタイル&ビューティブランドです。

2024年8月現在、誕生僅か1年半で、東京ミッドタウン八重洲、伊勢丹新宿メンズ館、高島屋新宿店、名古屋タカシマヤ、大阪高島屋、うめだ阪急、京都高島屋に店舗拡大しています。正直、人ありきではなく、店舗ありきで拡大しているブランドにありがちな塩接客の印象が強いこのブランドの本当の魅力を知りたければ、表参道店の女性店長様の接客を受けられることをお薦め致します。

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2024年に、大躍進している国産フレグランス・ブランド

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2022年12月12日に誕生したAHRES(アーレス)は、2011年に設立されたCi FLAVORS(シーフレーバーズ)のライフスタイル&ビューティブランドです。2021年からLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン系の投資会社、Lキャタルトン・アジアが資本参加したこともあり、香水事業に参入することとなりました。

2024年8月現在、誕生僅か1年半で、東京ミッドタウン八重洲、伊勢丹新宿メンズ館、高島屋新宿店、名古屋タカシマヤ、大阪高島屋、うめだ阪急、京都高島屋に店舗拡大しており、今後、主要都市を中心に20店舗の出店拡大を目指しています。

メインターゲットは20代後半~30代前半の女性を想定しており、プレステージ領域に挑み、店舗は〝体験の場〟として広げ、売り上げ構成比はECが大半を占めていくようなのですが、全体的に、販売員がフレグランスに対して、専門的なトレーニングを受けていないので、感覚の鋭い20代後半~30代前半の女性というターゲット層から、早くも〝体験の場〟として、退屈な場所だという評判が広がりつつあります。

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アーレスの精神を100%伝えてくださる素晴らしい女性店長様

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しかし、まだまだ新しいブランドなので温かい目で見守っていきましょう。そして、アーレスについて色々知りたい場合、是非一度、キャットストリートにある、この路面店におられる女性店長様の接客を受けて戴きたいと思います。

この方の接客こそ、アーレスのブランドの精神を体現していると思います。人ありきではなく、店舗ありきで拡大しているブランドは、空っぽで、無個性な、何をしたいのか見えてこない商品の墓場になりやすいのですが、彼女の存在が、このブランドがそのようにならないストッパーの役割を果たしていると思います。

ここで、最後に、アーレスの接客について気になる部分を述べさせていただきたいと思います。全体的に販売員の香水に対する知識が薄っぺらで、香水という商材に対する敬意が感じられません。これはもしかしたら、この会社の上層部の空気が反映されているのかもしれないのですが、香水文化を軽く見ている経営者が、ただネットで簡単に売れれば良いと考えているなら、それは、かなり時代遅れな感覚だと思います。

〝体験の場〟を提供するというのは、ただテスターが置いてあり、自分でテスターに香りを吹きかける場所ではなく、ブランドの心を伝えてくださる場でないと、わざわざ高いお金を投資して、店舗と人材を配置する意味はないと思います。

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香水販売における〝体験の場〟とは?

大手セレクトショップに、香水を置いてもらう時、その会社の営業や派遣されたトレーナーは、「お客様に決めてもらえる、楽な商材です」と昔から案内していました。そのため、セレクトショップでは、(よほど、その販売員がフレグランス愛好家でない限りフレグランスの的確な案内を受けることはありません。

コロナ前くらいまでは、そういった香水販売=「どうですか?接客」でも、香水は売れたのですが、2020年以降、世界的な香水ブームの中、日本にも沢山の香水ブランド入ってきました。そして、香水の選び方も、まったく違ったものとなりました。

香水にあまり興味のない方には、店頭で選ぶという選択肢はなくなり、SNSで自分に合った香りを選ぶという風になりました(その層は、カイエデモードを読むことはありません)。一方、香水に対して、人生を豊かにするものだという認識を持っておられる方は、しっかりと吟味して選んでいくようになりました。

つまり、現在、セレクトショップで、香水は売れない商材となっています(全体的に香水を置かない傾向になってきています)。だからこそ、香水販売における〝体験の場〟を提供する場合、ただテスターが並んでいて、お客様に試して頂くのではなく、的確なタイミングで、販売員が、ストーリーテリングしていく必要があるのです。

ただし、香水をストーリーテリングすることは、専門的なトレーニング(素人に毛の生えたようなフレグランス・トレーナーではなく、現場経験が10年以上あるプロのトレーナーによる)を受けないと出来ません。

香水を効率よく売りたいのなら、バズる香水かバスるブランドを生み出すべきです。しかし、バズるものなどそれほど簡単に生み出せるものではありません。であるなら、〝心で売る〟スタイルを大切にしていかないと、〝心に届く水〟である、香水という商材は、店舗で動くことはないのです。