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ミュウミュウ

【ミュウミュウ】ミュウミュウ ロー ブルー(ダニエラ・アンドリエ)

ミュウミュウ
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ミュウミュウ ロー ブルー

原名:Miu Miu L’Eau Bleue
種類:オード・パルファム
ブランド:ミュウミュウ
調香師:ダニエラ・アンドリエ
発表年:2017年
対象性別:女性
価格:30ml/11,660円、50ml/16,500円、100ml/23,100円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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ミュウミュウのスズラン/第二章

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ミウッチャ・プラダが、プラダのブランドイメージとは全く違う、自由な発想(官能的でモダン、アヴァンギャルド、そして時に刺激的)を表現するブランドとして1993年に立ち上げたのがミュウミュウです。

そんなミュウミュウが、コティと提携し、2015年にファースト・フレグランス「ミュウミュウ オードパルファム」を生み出しました。そして、2017年2月にその第二弾の香りとしてローンチされたのが、「ミュウミュウ ロー ブルー」です。〝ブルーの水〟と名づけられたこの香りは、前作と同じくダニエラ・アンドリエにより調香されました。

スズランとアキガラウッドのコントラストが生み出す意外性はそのままに、よりはっきりと、春一番に咲く花であるスズランが運ぶ〝春の訪れ〟を再現した香りです。

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さらにミュウミュウのアイコンバッグの「マテラッセ」をイメージした香りでもあります。「マテラッセ(Matelasse)」とは、シャネルの「マトラッセ」(読み方が違うだけでスペルは同じ)と全く同じ、柔らかなナッパレザーを使用した〝ふくれ織〟という意味です。

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ラグジュアリーホテルの庭園に咲くスズランの香り

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野生に咲くスズランではなく、ヨーロッパの王族が長期滞在するような、地中海が見えるラグジュアリーホテルの庭園で育てられたような〝甘やかされたスズラン〟の香りです。

まぶしい太陽の下、庭師が水をかける中、春の恵みを一身に受けるスズランが白い鈴を震わせています。そんな情景をホテルの一室のバルコニーから見下ろすあなたがそこにいるのです。

そんな透き通るようにフレッシュなスズランが地中海の潮風に乗ってやって来ます。水気を含んだ、少しピリっとペパリーさも感じさせるこの香りからは最初からアキガラウッドが感じられます。

香りのみちびくままに、庭園に向かい、朝露をふくんだ草原の上を裸足で走り、スズランに駆け寄った瞬間に、エアリーな甘さに包まれるように、ハニーサックルとジャスミンが、スズランに太陽のきらめきを加えてゆきます。

アキガラウッドとホワイトムスクが、太陽の輝きと、春を謳歌する花々と、水分をふくんだ大地の喜びを同時に感じさせてくれる中、スズランは静かな余韻と共に肌に溶け込んでゆくのです。

アクアティックな香りのオープニングに不可欠な柑橘類を一切存在させずに、グレープフルーツの明るさを感じさせます。なおかつオリジナルに存在していたブラックカラントとピーチといったフルーツを取り除き、スズランは強化されています。

マテラッセをイメージしたガラスボトルは、今回は、半透明のブルーとなり、光を浴びてキラキラと輝くようです。そして、キャップは、パステルイエローのディスクを乗せヴィンテージ風です。

キャンペーン・ミューズはオリジナルと同じく、『ニンフォマニアック』(2013)や『グッバイ・ゴダール!』(2017)で演技派女優の道を歩みつつあるフランスの女優ステイシー・マーティン(1991-、理容師の父親の影響で7歳から13歳までのあいだは日本の東京で暮らす)が起用されています。

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香水データ

香水名:ミュウミュウ ロー ブルー
原名:Miu Miu L’Eau Bleue
種類:オード・パルファム
ブランド:ミュウミュウ
調香師:ダニエラ・アンドリエ
発表年:2017年
対象性別:女性
価格:30ml/11,660円、50ml/16,500円、100ml/23,100円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:スズラン
ミドルノート:ジャスミン、ワイルドローズ、グリーンノート、デュードロップ
ラストノート:アキガラウッド、ホワイトムスク