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イヴ・サンローラン

【イヴ サンローラン】マジェスティック ローズ(アルベルト・モリヤス)

イヴ・サンローラン
©YSL Beauté
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マジェスティック ローズ

原名:Majestic Rose
種類:オード・パルファム
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2013年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売

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幻のサンローランのウードローズの香り

©YSL Beauté

2013年にイヴ・サンローランから発売された『オリエンタル・コレクション』は、オリエンタル(=東洋)から多くのインスピレーションを受けてきたイヴ・サンローランのファッション感覚を反映させた特別なコレクションとして2016年まで合計6作品発表されました(2015年以降の『ル ヴェスティエール デ パルファム』コレクションへと継承される)。

最初の3つの香りのうちのひとつ「マジェスティック ローズ」は、ウードローズの香りとして、アルベルト・モリヤスにより調香されました。

〝威風堂々としたローズ〟は、スプレーを一吹きすると同時に、ベルガモットとラズベリーに祝福を受けながら〝黄金のメイローズ〟の花びらが開いてゆきます。苦みと甘酸っぱさの絶妙なバランスがジャミーなローズとなり、その動物的な甘さを呼び覚ましてゆくようです。

実に面白いのは、レザーのようなパピルスの香り(ノーリンバノール)が、最初からこのジャミーなローズに古書のような、そして、アニマリックな埃っぽい雰囲気を加えていくところにあります。

ウードは最初からその存在感を示しています。そんなウードの圧倒的な存在感を美しいものに変えていくように、ハニーの甘さ(少しナッツィーで香ばしい)とマテアブソリュートと共に、スパイシーなサフランが太陽のように降り注ぎ、〝黄金のローズ〟に柔らかさと温かみを与えてくれるのです。

やがてスモーキーなガイアックウッドとバニラ、アンバーが、ラズベリーが香り立つローズの花びらに光沢と暗闇を与えるようにバルサミックな最後の輝きを与えてゆくのです。そして、だんだんとローズは静かなる荘厳さに包まれ、神秘の森と渾然一体となり、厳かな余韻を残して消えてゆくのです。

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永遠にクールな70年代のサンローラン・スタイル。

イヴ・サンローランを着るマリサ・ベレンソン、1979年。

イヴ・サンローランとマリサ・ベレンソン、1970年代後半。

マリサ・ベレンソン

ジャミーなウードローズの香りとして、これほど洗練されている香りはないといっても過言ではありません。クールな佇まいでエレガントなムード=70年代から80年代のイヴ・サンローランが放っていた独特な世界観を見事に再現したローズの香りです。

それは1970年代にイヴ・サンローランを着ていたマリサ・ベレンソンのように、20代から30代の女性がクラシカルでグラマラスなサンローランを着こなすような〝存在感を生み出すローズ〟と言えます。

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香水データ

香水名:マジェスティック ローズ
原名:Majestic Rose
種類:オード・パルファム
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2013年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売


シングルノート:メイローズ、アガーウッド(ウード)、ガイアックウッド、ラズベリー、サフラン